【5月10日（土）　ホークス3－2ライオンズ　ヤフオクドーム】

見上げれば星空――。福岡の夜空に、勝利の歓声がこだました。

今季初めての「ルーフオープンデー」で行われた一戦はホークスが1点差で勝利。8回裏、内川聖一選手が放った犠牲フライが決勝打になりました。この回、中村晃選手の右前ヒットを足掛かりに1死二、三塁のチャンスを作り迎えた打席。「前日の試合も僕が打っていれば楽な展開になっていた。これはもう、腹をくくるしかないと思って、初球から狙っていきました」。いつもの積極打法で挙げた貴重な1点。「みんなが繋いでくれて僕をヒーローにしてくれた。何だか申し訳ない」と白い歯を見せました。

そして価値ある一打といえば、李大浩選手の先制ホームランも忘れてはいけません。4回裏1死一塁、十亀投手のカーブを完ぺきにとらえて左翼スタンド中段に飛び込む5号2ランとなりました。「第1打席で同じカーブでゲッツーにやられていたので、その球を仕留めることが出来たのが嬉しかった。屋根が開いた日は打球が飛ばないという話も聞いていたけど、気にすることなく試合には臨んでいました」と話しました。そして、ルーフオープンデーだったヤフオクドームの印象について「すごくカッコよかった。来日した時に、ドームで野球をできることに感激したのを覚えていますが、同じようにすごく感動しました」と笑顔を見せて話しました。

勝ち投手は4人目で登板した岡島秀樹投手。1回無失点で今季3勝目をマークし、チームはこの勝利でホークスの貯金は再び2桁としました。そして、秋山幸二監督の監督通算400勝のメモリアル白星となりました。