【7月4日（金）　ホークス3×－2イーグルス　ヤフオクドーム】

今季4度目のサヨナラ勝ちで3連勝！決めたのは今季からホークスに加わった頼れるベテラン鶴岡慎也選手でした。

同点の9回裏、先頭の柳田悠岐選手が四球を選び出塁。吉村裕基選手が送りバントを決めてチャンスを広げると、本多雄一選手が敬遠されて1死一、二塁となり打席が巡ってきました。「とにかくゲッツーだけは打たないように。もし自分がダメでもアキラ（中村晃選手）が決めてくれるともって打席に立ちました」。

鶴岡選手はこの日途中出場でした。打席は6月22日の巨人戦以来。「正直、練習だけでは自分の状態をはかり知ることは出来ない」。この9回の打席を迎えるまでに2打席に立っていましたが、三ゴロと送りバントでヒットはありませんでした。「それでも最初の打席で150キロの球を見られたことと、しっかりあてることが出来ていたのが大きかった」。もともと打撃には定評があり、秋山幸二監督も守備に加えバットにも大きな期待を寄せていました。

「外野手が前に守っていたのでとにかく強い打球を打とうと思っていました」。139キロのストレートを思いっきり振り抜くと、打球は右翼手の伸ばしたグラブのはるか上を越えてきました。自身プロ2度目のサヨナラ打となりました。

お立ち台はホークス移籍後初。「移籍組でヒーローになっていなかったのは僕だけだった。早く立ちたいと思っていましたが、夏になってしまった。でも、ここからまた頑張っていきたい」。ファイターズでレギュラー捕手を務めて、満を持して地元九州のホークスへFA移籍。苦しい移籍1年目となっていますが、「キャッチャーが移籍するってこういう事なのかなと感じています。でも、長いシーズンの中には上手くいかないことだってある。前向きにやっています」と丸い目に力を込めました。

来週には鶴岡選手と似ているとされる「ガチャピン」とのコラボグッズも発売予定。「ガチャピン」も応援に駆け付けることになっています。この日が今季73試合目で、シーズンのちょうど折り返し。後半の逆襲を強烈に印象付けるにふさわしい活躍となりました。