【9月20日（日）　ホークス1－0マリーンズ　ヤフオクドーム】

＜今日の熱男　千賀滉大投手＝8回1安打無失点の快投で2勝目＞

リーグ優勝を果たしても、3連戦はきっちり勝ち越し。そのブレない戦い方にホークスの真の強さが表れています。

この日も大接戦の試合となりましたが、22歳の若武者が素晴らしい投球でチームを勝利に導きました。5年目の千賀滉大投手。8月18日のバファローズ戦（京セラドーム）で7回0封して嬉しい先発でのプロ1勝目を手にした右腕は、約1か月ぶり、そして今季2度目の1軍登板でした。また、ヤフオクドームでの先発はプロ初めてでした（先発自体は4度目）。

立ち上がりからエンジン全開の投球。1番打者と3番打者からフォークで空振り三振を奪い3人で仕留めると、150キロ超の唸るストレートでも相手を寄せつけずにアウトの山を築きました。

結果、8回打者27人、球数98、被安打1、奪三振8、与四球3の見事な無失点投球でした。味方打線が7回裏に長谷川勇也選手の内野ゴロの間に、三塁から松田宣浩選手が猛然とホームに突っ込み1点を奪いこれが決勝点（記録は遊野選）。千賀投手は前回先発から15イニング連続無失点で今季2勝目を手にしました。

ヤフオクドームのお立ち台は初めて。「1安打と言っても、まだフォアボールが多くてそんな感じじゃなかった。だけど、結果は嬉しいです」とはにかみ、「今までは中継ぎで投げさせてもらっていた。今日は真っ新なマウンド。すごく良い気持ちだったかなと思います」と話しました。好投については「フォークがしっかり扱えたのが良かった」と自己分析。しかし、5回頃には疲れを感じてバテたと言い、「工藤監督から『まだまだ弱いな』と言って頂いたので、そう言われないようにしっかりトレーニングをしたい」と表情を引き締めました。

それでも昨年6月に右肩に不調を覚え、昨年のシーズン半分はリハビリに費やしました。「このヤフオクドームで投げることを目標にやっていました。それが出来て嬉しく思います。この声援が聞けて良かった」と、優勝決定後にも関わらず38,500人の満員御礼に埋まったスタンドへ感謝の言葉を口にしました。

また、最後を締めたサファテ投手は40セーブ目。これはパ・リーグタイ記録です。