2016/05/07 (土)
選手

8回逆転! 中村晃選手が打って貯金10だ!

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【5月6日(金) ホークス3-2イーグルス ヤフオクドーム】

<今日の熱男=中村晃選手 1点を追う8回裏、逆転2点二塁打>

またしても終盤にドラマが待っていた。相手チームの「方程式」を打ち崩しての、劇的な逆転勝利。殊勲の一打を放ったのは中村晃選手でした。

1対2で迎えた8回裏。先頭の柳田悠岐選手が右中間二塁打で出塁。その後、進塁出来ぬまま2アウトになりましたが、松田宣浩選手がフォアボールでつなぎ、中村晃選手に打順が回りました。

打席に向かう背番号7に、一塁へ歩く“球界一の熱男”が「任せたぞ」とひと声。

「松田さんの熱さは伝わりました」と中村晃選手。自身の前の打席の悔しさもあり、より高い集中力と熱い闘志を持って打席に臨んでいました。

「前の打席、6回1アウト満塁。犠牲フライでもいいと思っていました(結果は一塁フライ)。打てる球もあったのに…。あそこで点をとっていれば試合展開も変わっていたと思います」

フルカウントから打った、フェンス直撃の逆転2点二塁打。球種は前の打席でやられたフォークボールでした。

「対戦ピッチャーは違うけど、意識はしていました」

打撃の状態については「まだスイング自体はよくない。もっともっと練習しないと」と相変わらず厳しい表情のまま。いかにも求道者といった風ですが、寺原隼人投手と一緒に上がったお立ち台では、この日誕生日だった高田知季選手を呼び寄せて「ハッピーバースデー」を歌う意外な一面も見られました。

じつは、チーム内で、この日は誰がお立ち台に立っても、高田選手のために歌おうと決めていたと言います。

まさにチーム一丸。これぞチームワーク。

工藤公康監督も「投手陣も含め、チームみんなで勝ち取った勝利」と大喜び。

これで貯金は今季最多の10になりました。昨年貯金を初めて2桁に乗せたのは6月5日。シーズン90勝を挙げた昨季を約1カ月も上回る、ものすごいペースで勝ち続けています。

工藤監督の熱男トーク

――8回2アウトからの逆転劇でした。
「中村くんは前の打席で凡退したことでプレッシャーもあったと思う。よく打ってくれた」

――無死二塁から嫌な形で凡退が続いていた。
「2アウト二塁からマッチ(松田選手)が追い込まれた中でフォアボールを選んで繋いでくれたのが大きかった。アソコがなければ次の打席はない。みんなでつないで勝った」

――貯金10だ。
「それよりも、カードを勝ち越せるように。その意味で3連戦のあたまを勝ったのは大きいが、今後も勝ち越すことを考えてやっていきたい」

2016年5月7日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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