【10月8日(土) ホークス4-3マリーンズ ヤフオクドーム】
<今日の熱男=今宮健太選手 8回、満塁から決勝の2点タイムリー!>
劇的な勝利で早くも札幌行きへ王手をかけた。超短期決戦の「2016 日本通運 クライマックスシリーズ パ」ファーストステージの第1戦は、同点で迎えた8回裏1アウト満塁から今宮健太選手が決勝の2点タイムリーを放ってホークスが先勝しました。9日(日)の第2戦で勝利、もしくは引き分けでも、札幌ドームで行われるファイナルステージ進出が決まります。
「必死やった。それだけです」
殊勲の一打を放った今宮選手は、試合が終わっても興奮が醒めない様子でした。試合は1回表にまさかのソロ2発で2点を先制される展開。しかし、その裏に内川聖一選手のタイムリー二塁打で反撃すると、3回裏にまたも内川選手が今度はレフトへ同点ホームラン。緊迫したままその後試合は動かず、2対2で8回裏を迎えました。
この回、先頭の内川選手が3安打目で出塁。長谷川勇也選手は送りバントのサインから粘って四球。松田宣浩選手は「右打ち」のサインからしっかりボールを見極めて同じく四球を選んでノーアウト満塁の大チャンスを作りました。
続く福田秀平選手は初球で凡退したものの、今宮選手が6球目のスライダーをレフト前に弾き返しました。
「何とかバットに当てようと思っていました。外野フライとかよりも、とにかく当てること。いいところに飛んで行ってくれました。福田さんからは『ありがとう』と言われました」
シーズン終盤は右肘の痛みから欠場。それでも登録抹消せずに待ってくれた首脳陣への恩返しも込められた一撃でした。
「(CSに)俺、出られるかなと思ったこともあります。待ってくれたのもあるし、ケアの大事さも改めて感じました。後になって、あの時はあんな怪我をしたなと思えるような、残りのシーズンにしたい。また、いきなりの一軍戦になりましたが、ウチ(内川)さんもそんな経験があるということで話を聞きました。そのアドバイスのおかげでもあります」
工藤監督がキーに挙げた中軸の内川選手が打ち、戻ってきた今宮選手が決めました。
そして先発した千賀滉大投手は、2回以降はゼロを並べる快投。7回111球で交代するまでに、相手先発野手全員から三振を奪って計12Kを記録しました。2番手スアレス投手も好投が光って勝利投手に。サファテ投手はきっちりセーブをマークしました。
工藤監督の熱男トーク
――しびれる試合だった。
「やはり外国人の一発というのは大きい。こういう試合では特に。みんな経験してくれたので、またしっかり明日はやってくれるでしょう」
――今宮選手を抹消せずに待って、殊勲の活躍。
「彼は守備の要。彼の守備で内野安打になるような当たりがどれだけアウトになったか。それを考えれば、待ってあげるのが普通かなと」
――内川選手の活躍も大きかった。
「すぐに1点を返したし、もう1点ほしいところで3回に同点ホームラン。アレでよし行くぞというムードになったし、みんなの声も一層大きくなった。価値あるホームランだったと思います」
――千賀投手も好投。
「初回のホームラン2本で逆に開き直れたのでは。細川捕手もうまくリードしていた」