チームに勇気を与える豪快な一発。嫌なムードは一気に吹き飛びました。
7月21日（火）のイーグルス戦（ヤフードーム）のヒーローは、初回に先制3ランを放った多村仁志選手です。

「初めて対戦する投手。打てる球が来たら積極的に行こうと思っていました」と力強く振りきった打球は左中間スタンドの最深部に飛び込んでいきました。「先発の藤岡を楽にしたかった」と言いましたが、救われたのはチーム全体です。この日は前日の試合で負傷交代したオーティズ選手が欠場。つい先日は松田宣浩選手が骨折して離脱したばかり。しかも、連敗中で、試合前にはいつも以上に緊張感が漂っていました。
しかし、多村選手は言います。「負傷者は多いけど、いるメンバーでやらないといけない。みんな集中して戦っているし、戦力的に落ちるとは考えていません」。

今季のホークスは、お互いがカバーし合うことで好調を維持してきました。この日は多村選手の一発に続き、松中信彦選手も16号ソロを放ち、打線の破壊力が変わらないことを証明してみせました。

また、「鷹の祭典2009」2日目もスタンドは超満員。多村選手は「ファンの皆さんが一緒のユニフォームを着てくれている。一丸となって戦っているという気持ちになれます」と話しました。さらに、この日は家族も福岡入り。「ファンの皆さんとともに家族からもパワーをもらえた」と本当に嬉しそうな表情を浮かべていました。

そして、この日、2005年に福岡ソフトバンクホークスが誕生して以来、公式戦主催試合の観客動員数が延べ1,000万人を突破しました。