6月のホークスも強いんダ！　鷹の誇る「Mr.ゼロ」がチームの危機を救った。

6月1日（水）のドラゴンズ戦（ヤフードーム）。結果は6対0の快勝でしたが、試合中盤に思わぬアクシデントがありました。6回表、1死から先発の和田毅投手が打球を右足に当てて降板しました。

ここで緊急リリーフしたのが森福允彦投手でした。和田投手が完封ペースで投げていただけに「準備は出来ていませんでした。何とか5球、ブルペンで全力投球してマウンドに向かいました」。普段は20球ほど投げて準備を整えます。「正直、不意を突かれました」。しかし、昨季中盤からホークスの絶対的リリーフとして首脳陣の信頼を集める左腕は動揺を一切見せず、堂々とマウンドに上がりました。「開き直りですけどね（笑）」。ただ、その気持ちの作り方も、やはりこれまでの経験があればこそ、です。

1死一塁。この時点ではまだ2点のリードでした。打順は中軸の3番。「一発だけは打たれないように注意した」。しかし、走者は巧みなけん制でタッチアウト。打者には13球も粘られましたが、根負けすることなくキャッチャーファウルフライに打ち取りました。次の回もゼロ封して後続へバトンタッチ。「勝利の方程式」を見事に完成させました。

森福投手の防御率はいまだ0.00。17試合連続無失点を継続中です。「意識はしています。やっぱり点は取られたくないですから」。また、愛知県出身の森福投手。「特にドラゴンズのファンではありませんでしたが、地元の球団だったので特別な思いで投げました」と登板を振り返りました。

この日もチーム全体の力でつかみ取った勝利。交流戦負けなしの10連勝で、ついに優勝マジックが点灯しました。

「毎日、大きな声援が僕の背中を押してくれています。すごい力です。これからも応援よろしくお願いします」

ホークスは4試合の遠征（甲子園、マツダ）に出ますが、ナインは力を結束して連勝をさらに伸ばして、ヤフードームに帰ってくるはずです。