偉業へ向けて再始動。小久保裕紀選手が6月12日（火）より、西戸崎室内練習場にて復帰に向けたトレーニングを再開しました。

小久保選手は通算2000本安打にあと1本と迫っていますが、開幕前から痛めていた腰の状態が悪化。椎間板ヘルニアと診断され、5月25日（金）に登録を抹消されていました。それ以来初の練習となったこの日は下半身に軽い負荷をかけたトレーニングをはじめ、キャッチボールなど１時間半ほど汗を流しました。

練習後に報道陣に対応した小久保選手は「当初は日常生活も厳しかった。だけど、先週末頃からこうしてまっすぐ立って話ができるほどに回復しました。この状態ならば、軽目の練習で悪化することはないと思い始動しました」と現状について説明しました。一時は球宴明けの復帰を予想する声もありましたが、「今後の予定は未定だけど、今の感覚ならばそこまでかからないと思う」と手応えも口にし、「久しぶりにボールに触ったけど、キャッチボールの感じは良かった。近いうちにバットも握ると思います」と明るい表情も見せていました。

「自分の周囲や球団を通じて、たくさんの方から励ましのメールやお便りを頂いたり、治療の専門家の方からも多くの声をいただきました。2000本安打がその気持ちへの恩返しになると思っています。ただ、焦りは禁物と周りの人全員から言われています。それを肝に銘じつつも、1日も早く復帰したいという気持ちです」

かすかでも、力強い一歩を踏み出した小久保選手。万全の状態での一軍復帰が待たれます。