【3月9日　ホークス1－0マリーンズ　ヤフオクドーム】

ルーキーの東浜巨投手がオープン戦初先発し、4回無失点と好投しました。内容は被安打1、奪三振2、与四球2。直球は140キロ台前半をマークしました。

いかにも頭脳派投手。それを垣間見たのが4回のピッチングです。走者のいない中、それまでとは違いセットポジションでの投球に切り替えました。「バランスが良くなかったので、コーチと話をして変えました」と涼しい顔。さらに、相手打者との間合いも「立ち上がりと中盤では変えていた」と数字に表れない部分でも様々な工夫をしていました。

前回登板の3月1日（金）のキューバ代表戦では2回4失点でほろ苦の本拠地デビュー。そこから約1週間できっちりと修正し、結果を残してみせました。

「登板までの練習法を少し変えました。短距離ダッシュなど瞬発系のメニューを増やしたり、ランニング自体も多くしたり。そして、試合前の時間の使い方も考えました。まだ手探りですが、前回は気づいたらマウンドに上がっていたような感覚でしたから」

無失点投球で開幕ローテ入りへ一歩前進。それでも、「反省点はまだあります。次に向けて修正したい」と気を引き締め直し、「一軍で投げたい。結果をしっかり残していきたいです」と決意を口にしました。

また、リリーフで最終回に登板した岩嵜翔投手はこの日も150キロ台を連発。9回先頭から内野ゴロ2つで簡単に2アウトを取ると、最後の打者のホワイトセル選手には3球連続フォークボールを投げて3球三振に仕留めました。秋山幸二監督も「安定している。一番ボールを扱えているね」と目を細めました。