2月16日（木）の第4クール最終日は天候が回復し、今キャンプ最初の紅白戦を実施しました。

試合はプレーボール直後から動きました。1回表の紅組の攻撃。先頭打者の中村晃選手がヒットで出塁すると、その後盗塁を絡めて1死三塁とし多村仁志選手のレフト前打で先制点を挙げます。しかし、白組もすかさず反撃。福田秀平選手と内川聖一選手の連打でチャンスメイクすると、松中信彦選手の適時打とカブレラ選手の2点二塁打で逆転します。

その後点数を奪い合いましたが、白組が5対4で逃げ切りました。

打者で目立ったのは福田選手。初回に続いて、3回の第2打席でもヒットで出塁。その後二盗、三盗を成功させて松中選手の内野ゴロの間にホームを踏みました。計2安打3盗塁の活躍に「これからも継続してやっていきたい」と笑顔を見せました。特に盗塁に関しては「走塁は僕の武器。どんどんアピールしていきたい」と意欲的。「期待されているのを感じるので嬉しい。しっかり頑張っていきたい」と話しました。

投手陣では3年目と2年目の若鷹が躍動しました。白組の2番手で登板した川原弘之投手は2回を投げて無失点の好投。最初に対戦した多村選手の2球目に150キロの直球で空振りを奪うと、勝負球も直球で二ゴロに仕留めました。「一軍の主力選手相手に投げたのは初めて。すごくいい経験になりました」。また、オフに新たに習得したツーシームも光りました。山崎勝己選手に対しては149キロのツーシームで空振り三振。「基本的には内野ゴロを打たせるイメージ。外角に投げて、落ちたり左右に曲がったりするんです」。まさに魔球のようなボールです。

さらに、白組の5番手で登板した千賀滉大投手が驚きの快投を見せました。育成2年目の右腕は最速149キロをマーク。直球はすべて145キロ以上を計測し、金子圭輔選手からはキレ味鋭いスライダーで三振を奪いました。「緊張はしませんでした。ただ、上半身の力みがあったのでそれを修正しないと」と慢心はなし。背番号128の19歳。内川選手に「今日一番良かった」と認めさせた右腕の、今後の飛躍が楽しみです。