広告で期待できる効果とは? 主な指標や効果アップのポイント、ホークスの事例を紹介

企業が事業を成長させる取り組みの一つに、商品やサービスを幅広い層に届けられる“広告”があります。
広告といっても、テレビCMや交通広告、屋外広告などの“オフライン広告”とリスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などの“オンライン広告”に大きく分けられます。近年はオンライン広告に注目が集まりがちですが、オフライン広告ならではの強みや効果も数多くあります。
一方で、新たな施策として広告出稿を検討している担当者の中には、「具体的にどのような効果があるのか分からない」「効果を最大限発揮するにはどうしたらいいか分からない」といった不安・疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、オフライン広告にフォーカスして期待できる効果や評価指標、成果につなげるためのポイントを解説します。あわせて、福岡ソフトバンクホークスの広告メニューと実際の効果についても紹介します。
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目次[非表示]
オフライン広告で期待できる3つの効果
広告出稿によって得られる効果とは、広告に触れた人々の“認知・感情・行動”に生じる変化を指します。オフライン広告の効果は大きく3つに分けられます。
①接触効果|ブランド認知・価値向上
1つ目は、継続的な接触によって企業やブランドの認知を広げ、価値を高める接触効果です。
テレビCMや交通広告、屋外広告のように、生活のなかで繰り返し目に入る広告は特別に意識していなくても、「名前は知っている」「ロゴは見覚えがある」といった認知が形成されていきます。
▼接触効果につながる広告例
- 駅構内のポスター広告や電車内のビジョン
- 大型屋外ビジョン
- 街頭の大型看板・屋外ボード
- 商業施設内のデジタルサイネージ
- バス車体ラッピング
こうした接触の積み重ねは、ブランドの印象や信頼感を高め、「知っているから選びたい」という好意的な選択につながります。
②心理効果|顧客との関係構築
2つ目は、企業の姿勢やメッセージを伝えることで、感情や態度に変化を起こし、中長期的な関係構築につなげる心理効果です。
企業理念やブランドストーリー、社会貢献への取り組みなど、「どのような想いでサービスを提供しているのか」という背景が伝わることで、「この企業を応援したい」「このブランドを選びたい」という感情的な結びつきが育まれます。
▼心理効果につながる広告例
- スポーツチームを応援する企業広告
- 地域貢献・環境配慮をテーマにしたテレビCM
- 感動やユーモアを盛り込んだ屋外ビジョンの映像広告
こうして生まれた共感・好意は、競合他社との差別化となり、「この企業・ブランドを応援したい、選びたい」という感情を強めます。その結果として、中長期的な関係性の強化やロイヤリティ向上が期待できます。
③売上効果|商品・サービスの販売促進
3つ目は、認知や好意が高まった結果として、購買・来店・問い合わせといった行動が増え、サービスの利用につながる売上効果です。
すでに「知っている」「好印象を持っている」という状態で、キャンペーンやセール情報、店舗情報などの具体的なオファーが届くと、「試してみよう」「行ってみよう」という行動につながりやすくなります。
▼売上効果につながる広告例
- ビジョンでのキャンペーン告知や来場者限定のプレゼント企画
- ポスターや看板に掲載したクーポン情報
- 二次元バーコードから特設サイトや予約ページへ誘導する仕掛け
オフライン広告は、認知や好意を高めるだけでなく、戦略次第で購買や来店といった“売上につながる行動”も生み出すことができます。
なお、オフライン広告とオンライン広告の違いについてはこちらの記事で解説しています。
オフライン広告の効果を測る主な指標
広告出稿の効果を正しく把握し、改善につなげていくためには、最終目標に合ったKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)の設定が重要です。KPIは、施策の進捗や成果を客観的に把握するために数値として設定します。
前述した3つの効果に対応して、オフライン広告では以下のような指標が用いられます。
▼オフライン広告の指標例
効果 | 指標例 |
接触効果 | インプレッション(推定露出回数)、リーチ(推定接触人数)、認知率(広告開始前後での「知っている」割合) |
心理効果 | ブランドリフト調査(好意度・購入意向などの変化)、ブランド好意度(ブランドに対する好き・信頼の度合い) |
売上効果 | 二次元バーコードの読み取り数(特設サイトなどへの誘導数)、店舗来店数・イベント参加数(広告前後での増減)、問い合わせ・資料請求件数(広告期間中の反応数) |
オフライン広告は、オンラインのように細かな行動データを取ることは難しいものの、こうした指標を組み合わせることで、「どれくらい届き・どのように印象が変わり・どれだけ行動につながったか」を整理して振り返ることができます。
オフライン広告の効果を高めるポイント
オフライン広告の効果を最大化し、費用対効果を高めるためには、思いつきで出稿するのではなく、明確な戦略に基づいた一貫した設計と検証が重要です。
オフライン広告の効果を高めるうえで押さえておきたいポイントは3つ挙げられます。
①目的を決めてKPIに落とし込む
まずは、現状を把握します。いま何が課題で、どこを伸ばしたいのかを整理したうえで、「誰に」「何を伝え」「どうなってほしいのか」という目的をはっきりさせます。そのうえで、目的が達成できているかを確認するためのKPIを設定します。
目的によって、見るべき指標は変わります。下記のように「この目的ならKPIはこれ」という形で整理しておくと、出稿後の振り返りもしやすくなります。
▼目的とKPIの例
目的 | KPI |
新規顧客への認知を広げたい | 認知率(「知っている」と答えた人の割合)、到達人数(推定リーチ)、広告想起率 |
キャンペーン期間中の来店・参加を増やしたい | 店舗来店数やイベント参加者数の増加率、来場者のうちキャンペーンに参加した人数 |
顧客ロイヤルティ・エンゲージメントを高めたい | ブランド好意度、ブランドへの信頼度、応援したい企業としての評価 |
最初に現状と目的を整理し、KPIに落とし込んでおくことで、媒体選びやクリエイティブ、広告掲出期間の決定から、出稿後の効果検証まで迷いにくくなります。
②ターゲットに届く場所を選ぶ
次は、「誰に向けた広告か」と「どこに出すか」をセットで考えることが大切です。例えば、以下のような視点から、訴求内容・クリエイティブ・掲出場所・掲出期間を一貫して考えます。
- どんな人に届けたいか(年齢・属性・趣味嗜好・エリア など)
- その人たちが、どんな場所・シーンで過ごしているか
- どんなメッセージなら興味を持ってもらえそうか
特に、ブランドの考え方や世界観が伝わる表現と、それに共感しやすい人が集まる場所を組み合わせることで、“広告を見た→好印象を持った→行動してみる”という流れをつくりやすくなります。
③中長期的なブランド効果を踏まえた評価・改善
広告掲出後は、効果を振り返り、掲出場所や期間、クリエイティブの改善につなげます。
その際、目先の反響だけでなく、「ブランドを知っている人が増えたか」「好意的に見てくれる人が増えたか」といった、時間をかけて積み上がる効果も一緒に見ることが重要です。
オフライン広告は、一度で大きな売上を狙うだけの施策ではなく、認知や好意・信頼を少しずつ重ねて、将来選ばれやすくなるための投資でもあります。短期と中長期の両方の視点で評価と改善を続けることで、広告の効果を徐々に高められます。
福岡ソフトバンクホークスの広告メニューと活用事例
福岡ソフトバンクホークスでは、みずほPayPayドームのホークス戦動員数は299万人(2025年)、1試合あたり最大で約4万人が来場します。また、ホークスはさまざまな広告メニューを用意しており、現地での観客に加えてテレビ中継を見ている視聴者にもアプローチできます。
ビジョン広告
ビジョン広告では、センタービジョンやウイングビジョン、スカイスクリーン、コンコースLCD、バックネットLEDなど、さまざまな場所で広告を掲出できます。ドームに来場した約4万人規模の観客だけでなく、テレビやネット中継を通じて試合を視聴している多くの人にも広告をアピールできます。
▼ビジョン広告の事例|株式会社イズミ

みずほPayPayドームでのロゴ掲出が、認知度や好感度の向上に大きく貢献し、ブランディング戦略の成果につながっています。
グラウンド看板広告
グラウンドの内外野フェンスやマウンド周辺などに設置される看板広告は、試合の進行とともにカメラに映り込み、テレビ中継やハイライト映像を通じて高頻度でブランドを露出できます。
▼グラウンド看板広告の事例|株式会社博多グリーンホテル

みずほPayPayドームの外野フェンスにロゴを掲出し、認知度の向上につなげています。野球中継の視聴者や来場者に向けてPRできています。
命名権(ネーミングライツ)
施設やイベントの名称に企業・ブランド名を冠することで、ファンへの浸透と好意度向上を図る広告です。
▼命名権(ネーミング)の事例|コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社

コカ・コーラのロゴを目にしやすい位置に掲出することで、来場者がドーム滞在中に繰り返し目にする機会を増やしています。ブランドの認知や購買意欲を高める効果が期待できます。
>命名権(ネーミングライツ)の種類や詳しい内容についてはこちら
ドーム外周広告
みずほPayPayドームの外周デッキや駐車場など、来場者が通るエリアに大型広告やデジタルサイネージを掲出することで、幅広い層に対する効果的な認知訴求が可能です。
▼ドーム外周広告の事例|株式会社SBI証券

SBI証券は視認性の高い広告を掲出しています。来場者だけでなく、ドーム周辺を行き交う人々に対する認知拡大にもつながります。ドームは野球だけでなくコンサートやイベントを開催する場としても利用されるため、イベントの来場者や近郊ホテルの宿泊者に訴求することも可能です。
ホークスへの広告出稿による実際の効果
福岡ソフトバンクホークスでは、スポンサー企業の広告効果を客観的に示すため、『スポンサーインパクト調査』を定期的に実施しています。この調査では、球場やチームを介した広告出稿が、実際に企業やブランドの認知度、好意度にどのような影響を与えているかをアンケート調査で定量的に測定しています。
実際に2025年の調査によると、球場内のビジョンやバックネット裏看板などの球場広告が企業・ブランドの認知度向上につながっていることが分かっています。
例えば、球場のビジョンへロゴ掲出を行ったA社では、全国一般層(※1)での認知が30.8%だったのに対し、ホークスファン層(※2)では74.3%、ファンクラブ会員層(※3)では88.9%の人がブランドを認知しているという結果になりました。
▼A社の認知度データ
Q.企業・ブランドをどの程度ご存知ですか。当てはまるものを選んでください。 |

また、同様に球場内に広告を掲出しているB社の場合、全国一般層での認知が8%に対し、ホークスファン層では32.8%、ファンクラブ会員層では49.6%の人がブランドを認知しているという結果が出ています。
▼B社の認知度データ
Q.企業・ブランドをどの程度ご存知ですか。当てはまるものを選んでください。 |

これらの結果は、ホークスの認知度やみずほPayPayドームの集客力を活用することで、企業への興味・関心が高いファン層に、ブランド認知を効率的かつ強いインパクトで届けられることを示しています。
スポーツファンは、企業がチームを応援する姿勢に対し、好意や共感を抱きやすいため、認知だけでなく、心理効果(好意度向上)にも大きな効果が期待できます。
※1・・・全国一般層とは、全国調査で回答をした全対象のこと。
※2・・・ホークスファン層とは、福岡ソフトバンクホークスに「とても興味・関心がある」+「まあ興味・関心がある」と回答した層のこと。
※3・・・ファンクラブ会員層とは、福岡ソフトバンクホークスのファンクラブ会員のこと。
『スポンサーインパクト調査』の結果をまとめた資料はこちらからご確認いただけます。
まとめ
この記事では、オフライン広告の効果について以下の内容を解説しました。
- オフライン広告で期待できる3つの効果
- オフライン広告の効果を測る主な指標
- オフライン広告の効果を高めるポイント
- 福岡ソフトバンクホークスの広告メニューと活用事例
- ホークスへの広告出稿による実際の効果
広告の効果を高めるには、「誰に・何を・どうしてほしいのか」という目的をはっきりさせ、目的に合ったKPIを設定し、ターゲット・クリエイティブ・掲出場所を統合して考えることが大切です。
福岡ソフトバンクホークスのように、熱量の高いファンを抱えるチームへの広告出稿は、球場という場を通じて多くの人に接触できるだけでなく、応援する気持ちに寄り添いながらブランドへの好意や共感も育てやすい点が魅力です。
短期的な来場や問い合わせだけでなく、「将来選ばれやすいブランド」をつくる視点でオフライン広告を活用していくことで、事業成長のチャンスはさらに広がっていきます。
『福岡ソフトバンクホークス』では、球場や選手着用ユニフォームへの広告掲載に加えて、施設・シート等の命名権(ネーミングライツ)、イベント冠協賛など、さまざまなスポンサーシップのプランを用意しています。
詳しくはこちらの資料をご確認ください。





