2009/05/17 (日)

藤岡好明投手、プロ初先発のマウンドへ

プロ初先発の藤岡は5回無失点と好投
プロ初先発の藤岡は5回無失点と好投

プロ初先発の藤岡好明投手が5回無失点と代役を見事に務めた。ロー投手や新垣渚投手らの2軍落ちで先発のコマ不足にあえぐチーム事情で中継ぎから配置転換された。
藤岡投手「これだけ投げられるとは思わなかった。先を考えず、とりあえず1人、1人抑えようと思っていました。」 右サイドスローから安定した制球で、ベース上の空間を支配。5回まで楽天にホームを踏ませなかった。
5番を打つ中村紀選手は、2度の対決でともに併殺打に打ち取った。21試合連続安打と球団記録を更新し続けていた草野選手からは空振り三振2個を奪い、記録ストップにも貢献。3回2死二塁の場面での対決ではカウント0-2から「タイミングが合っていないと思った」と4球連続カーブを投じ、仕留めた。JR九州時代の05年、草野選手(当時ホンダ熊本)を補強選手で迎えたチームは都市対抗野球で69年ぶり4強入り。かつての“戦友”に先発として初対戦し、完勝してみせた。
82球を投げ、被安打6。長打は1本も許さず、1点リードのまま後続にマウンドを譲った。逆転負けで先発初勝利は消えても、首脳陣の評価までは消えない。高山郁夫投手コーチは「ゲームをつくってくれた。立派でした。岩隈と投げ合って5回まで0点は価値がある」と賛辞を並べ、今後の先発起用にも踏み込んだ。「監督と話をしていないが、その方向になる」と話しており、交流戦でも先発のチャンスがめぐってきそうだ。
先発陣の窮状に加え、岩隈投手と投げ合う厳しい条件下で抜てきに応えた。それでも藤岡投手は満足しない。「チームが勝たないといけません。次はどんな形であれ勝ちたい」。いつも笑みを絶やさない優しい表情に、先発投手としての自覚がにじみ始めた。

 

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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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