2009/07/19 (日)

松中選手、主砲の一振り

9回表1死、右翼越えソロ本塁打を放つ松中選手
9回表1死、右翼越えソロ本塁打を放つ松中選手
負ければ今季初の4連敗、首位陥落となる危機を松中信彦選手が救った。5点差の楽勝ムードを追いつかれた直後の9回、右翼席上段へ豪快な決勝15号をたたき込んだ。次男が腎臓病を患い、左ひじ痛も抱えるなど、心身とも万全でない中、これぞ主砲の役目。弟分の松田宣浩選手がゲーム中に死球を受け、右手首を骨折するアクシデントもあったが、秋山ホークスが1日で単独首位に返り咲いた。

握りしめた左こぶしを振り上げ、右手でバットを放り投げた。これぞ主砲、これぞ松中だ。5-0の楽勝ムードから一気に同点とされた直後の9回1死。ロッテ伊藤投手の内角低め145キロ直球をすくい上げた。海側からの逆風を突き破り、右翼席最上段へ着弾する豪快な一撃。勢いづいたロッテファンを黙らせ、勝利の女神を振り向かせた。

松中選手「自分らしい、4番らしいバッティングをしようと思った。完ぺきだった。」

チームトップとなる15号ソロ。主砲の仕事で打線は息を吹き返した。続く小久保裕紀選手の二塁打から村松有人選手の適時三塁打と長谷川勇也選手のスクイズでさらに2点を追加。勝利を完全なものとした。

1日で単独首位に返り咲いた秋山幸二監督は「疲れたよ」と肩をすくめながら「(松中が)いいホームランを打ったね。(この勝利は)大きいよね」と目を細めた。3打点を挙げた前日17日に続く活躍。どんなに苦境でも家族とチームを支える、まさに大黒柱の仕事だった。
関連リンク > 、 、 、 、 、
関連リンク > 試合日程・結果
関連リンク > 順位表
関連リンク > メディア出演情報
関連リンク > チケット情報を見る

(提供:西部日刊スポーツ新聞社

一覧へ戻る
  1. トップ
  2. ニュース一覧
  3. 松中選手、主砲の一振り