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7回裏2死満塁、遊安打を放つ多村選手 |
多村仁志選手が2試合連発だ。6回の3打席目。1死一、二塁。高めに浮いた変化球に対応。開きかけた上体をグッと我慢して振り抜いた打球は、高々と放物線を描いて左翼席に飛び込んだ。22号2ランだ。「うまく体が止まってくれた。飛距離が出た」と自画自賛する当たりだった。
1発だけではなかった。4回の2打席目に右前安打。7回2死満塁での4打席目にはショート内野安打で6点目を呼ぶタイムリー。今月1日以来、今季6度目の猛打賞もマークした。
決して体調は万全ではない。腰痛に加え、前カードで痛めた右腕痛もある。だが、多村選手が言った。「自分では調子がいいと思い、試合に出ています」。自らのバットと存在感が、チームの優勝に不可欠であることを、自覚しているからこその発言。背番号6が今日29日もロッテ投手陣を、震え上がらせるに違いない。