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ベンチに座りバットを見つめる小久保選手 |
小久保裕紀選手が、CSへのミニキャンプ第1クールを特打で締めくくった。全体練習後、ダッシュを終えた主将が、再びバットを持ってグラウンドに戻ってきた。1人だけ打撃ケージに入り、黙々と球を打ち返すこと30分。左翼スタンドに打球を放り込む度に、心地いい反響音が本拠を包んだ。
小久保選手「疲れたわ。下半身を意識して打った。」
小久保選手は14日開幕のCSファイナルステージまでの調整期間をミニキャンプに充てている。この日が今クール最終日だったため、前日まで2日続けて行ったロングティーではなく、特打を敢行した。5~7日の第2クールも特打を1度取り入れる予定。宮崎入りする9日以降は練習量を減らし、実戦感覚を取り戻すことに重きを置く方向だ。
小久保選手「宮崎に入ってからは、そこまで追い込まない。2000年の日本シリーズで(左)わき腹痛めたもんな。急にやり過ぎた。気持ちが、はやりすぎた。」
苦い過去は決して無駄にしない。ダイエー時代の2000年、巨人との日本シリーズ第3戦を左わき腹痛で途中退場している。17年間に培った経験を生かし、主将小久保選手が球団初のCS突破へチームを導いてみせる。