

パ・リーグは勝敗一つでクライマックスシリーズ出場権が大きく入れ替わる熾烈なサバイバル。今日も3位・ソフトバンクは、0.5ゲーム差に迫ってきた4位・ロッテとの負けられない一戦。
その試合は1回、先発・和田が立ち上がりを攻められ、連打で無死2塁1塁とされると今江のタイムリーで1点。更に無死3塁1塁から犠牲フライを打たれ、この回計2点を先制されてしまいます。しかしその裏に打線がすぐさま反撃し、松中のタイムリーで1点を返し、流れを引き戻します。
立ち上がりこそ不安定だった和田は、その後は本来の投球を取り戻し、ロッテ打線を全く寄せ付けない好投。すると5回、1死3塁1塁から、本多がライトの頭上を破るタイムリーを放ち同点。なおも1死3塁2塁のチャンスが続き、城所のピッチャーゴロをバックホームされますが、キャッチャー・里崎が落球しタイムリーエラー。3塁ランナーが勝ち越しのホームを踏み、この回一気に逆転に成功します。更に7回には、満塁から松中が押し出し四球を選び1点を追加すると、続く小久保が左中間へ通算300ニ塁打となる2点タイムリー。ロッテを突き放しにかかり、リードを4点に広げます。
そして試合は9回、4点差にも守護神・馬原が登板し、勝利へ向け万全の態勢を見せます。ところがその馬原が捕まり、満塁のピンチ。ここで代打・橋本に投じた2球目をライトスタンドまで運ばれ、まさか、まさかの同点・満塁本塁打。土壇場で振り出しに戻されてしまい、試合はそのままソフトバンク今季15度目の延長戦へと突入します。
延長戦に入り、両チームのリリーフ陣が踏ん張り、迎えた最終12回。10回途中からロッテ打線を無安打に抑えてきた5番手・三瀬が、この回も簡単に2死。しかしあと一人というところで、ズレータの打球は無情にもセンターバックスクリーンへ痛恨の勝ち越し弾。逆転サヨナラ勝利を信じ最後まで戦い抜いたソフトバンク、延長12回までもつれ込む総力戦も、この一発が決勝点となり、まさかの敗戦を喫してしまいました。
今日の敗戦で勝率が5割を切り、更にチームはロッテに抜かれ4位に転落。次の楽天3連戦で息を吹き返し、クライマックスシリーズ出場圏内に戻るための活路を見出したいところです。