

ロードでの戦いを終え、本拠地・ヤフードームに戻ってきたソフトバンク。今日から西武、日本ハムと迎え撃つ大事なホーム6連戦。
まずは西武3連戦の初戦。ソフトバンクの先発は高橋秀。その高橋秀は、キレのあるスライダーに力のあるストレートを織り交ぜる落ち着いた立ち上がり。しかし3回、無死2塁から送りバントの打球に、1塁ベースカバーに入った2塁手・本多と打者走者のボカチカが交錯。本多が球をこぼし転々とする間に、2塁ランナーがホームイン。記録は本多のタイムリーエラーとなり、西武が1点を先制。しかもこのプレーで本多が負傷退場となる大きな痛手を負ってしまいます。
しかしこのアクシデントにも、その後キャプテン・小久保の気迫のプレーもあり、この回を最少失点で切り抜けると、ここから高橋秀がピンチにも気持ちのこもった投球を披露。6回まで投げ抜き、毎回の8奪三振・1失点の力投で踏ん張ります。
その後、7回から継投に入ったソフトバンク。勝利の方程式の一人・攝津を2番手で送り込むと、その攝津が3者連続三振のパーフェクトリリーフ。これで流れを呼び込み、迎えた裏のラッキー7の攻撃。打線はここまで西武先発・エースの涌井の前に3安打に封じ込められるも、先頭の小久保が甘い球を見逃さずレフトスタンドへ第15号・同点ソロ。主砲の一振りで追いつき、試合を振り出しに戻します。
これで流れはソフトバンクへ。打線は9回、小久保の2塁打などで1死3塁2塁と一打サヨナラの大チャンス。しかし代打の小斉がスクイズを失敗してしまうなど、あと一本が出ず試合は延長戦へ突入。
ソフトバンク、今季11度目の延長戦に入り、是が非でも勝利が欲しいところ。繋ぎの打線は10回に2死3塁2塁、11回には1死2塁1塁、12回にも2死2塁1塁と、再三チャンスを演出。しかし、ここでも決定打が生まれず、4時間を越える熾烈な戦いも、延長12回・規定によりソフトバンク・今季3度目の引き分けとなりました。
勝敗つかずも、先発の高橋秀は6回を4安打・8奪三振・1失点の好投で、先発ローテ定着へ大きな収穫。また攝津・ファルケンボーグ・馬原のリリーフ陣はそれぞれ2イニングを無失点と、その安定感抜群。
日本ハムが敗れたため、首位とのゲーム差を「6.5」に縮めたソフトバンク。ペナントを左右する大事なホーム6連戦。白星スタートとはいかずも明日は今日の決着をつけ、ヤフードームに勝利の花火を打ち上げたいものです。