

5連勝で首位・日本ハムに3.5ゲーム差と迫ったソフトバンク、貯金も今季最多タイの「16」。今日から千葉マリンスタジアムで、ロッテとの3連戦に入ります。
その初戦で、前回登板・今季2勝目を挙げた高橋秀が先発。しかしその高橋秀は、1回に井口に第17号先制2ランを打たれると、3回にはまたも井口に2打席連続となる第18号ソロ。序盤でロッテに3点のリードを許してしまいます。
一方の打線は、チャンスを作りながらもロッテ先発・渡辺俊を打ちあぐね、無得点。それでも4回、先頭の小久保・松中の連打で無死3塁1塁とし、続く多村が左中間へタイムリー2塁打。3連打で1点を返し、反撃に転じます。
すると後半に入った6回には、先頭・松中のヒットを口火に、無死満塁の大チャンス。ここで田上のライトフライにタッチアップした3塁ランナー・松中が、足を痛めているにも関わらず激走し、気迫のスライディングでホームイン。犠牲フライで1点差に迫ると、更に2死3塁1塁から本多のタイムリー内野安打で1点。ソフトバンク、この回計2点を返し、ついに同点に追いつきます。
ところがその直後の6回裏、ピンチで登板した3番手・藤岡がベニーに犠牲フライ。再びロッテにリードを奪われてしまいます。
しかし勢いはソフトバンク。1点を追う7回、オーティズのヒット、小久保の死球、代打・吉川の送りバントで1死3塁2塁。ここで続く多村が外角の変化球を左手一本で返し、レフト前へ逆転の2点タイムリー。多村の今日2本目となるタイムリーで試合をひっくり返すと、更に2死2塁1塁で打席には代打の荒金。その荒金のセンターへ弾き返した打球はグングン伸び、嬉しい今季第1号の3ランホームラン。この回一挙5得点で逆転に成功したソフトバンク、荒金の代打アーチで一気に突き放し、4点のリード。
その後、7回に4番手・水田が無失点リリーフを見せ、8回を5番手・攝津が安定感抜群の完璧なリリーフ。すると9回は、大隣がマウンドに登り、ビシッと三者凡退。ソフトバンク、後半の集中打など見事な逆転劇で、ロッテ3連戦の初戦を勝利。今季2度目の6連勝を決め、貯金を今季最多の「17」に伸ばしました。
打っては、松中が3安打・猛打賞で今日も打線を牽引。多村は2安打・3打点の活躍。また代打起用に応えた荒金が、嬉しい今季初アーチ。
次々と新たなヒーローが生まれ、試合ごとにチームの結束を強めるソフトバンク。首位・日本ハムが敗れ、これで2.5ゲーム差。首位奪還へ、まだまだこの勢いは止まりません。