

今カードを1勝1敗のタイに戻されてしまったソフトバンク。今日のオリックス3連戦の第3戦は、目の前の一勝だけを目指し、必ずカード勝ち越しを決めたいところです。
その試合で自慢の猛打を爆発させ、まずは主導権を握りたいソフトバンク。ところがその打線は、3回まで3イニング連続の三者凡退と、オリックス先発・伊原をなかなか捕らえることが出来ません。
それでも、先発の大場が力投。1回2死2塁の場面では、4番・カブレラを空振り三振。2回には四球で出したランナーを3塁まで進められるも、落ち着いた投球で無失点。3回は今日初の三者凡退と今季・先発初勝利へ向け、しっかり自分の投球を続けます。
すると5回、ここまでノーヒットに抑えられていた打線が奮起し、2死2塁からオーティズがライトスタンドへ第17号2ラン。8月21日以来・約1ヶ月ぶりとなるオーティズの一発でついに試合の均衡を破り、欲しかった先制点を奪います。
これで2点の援護を受けた大場は、直後の裏を三者凡退で封じ、前半5回を2安打の好投。続く6回には2死2塁1塁のピンチを背負いますが、ここで大場の後を継いだ2番手・水田が無失点の好リリーフ。
しかし7回、3番手・ファルケンボーグが日高にタイムリーを打たれ、1点差。それでも、その後のピンチを4番手・攝津がねじ伏せると、続投した8回はビシッと三者凡退。ソフトバンク、オリックスの反撃を食い止め、1点リードで9回を迎えます。
ところがその9回裏。守護神・馬原が先頭の後藤にまさかの第4号・同点ソロ。土壇場で追いつかれ、ソフトバンク今季13度目の延長戦に突入します。しかし10回裏、この回もマウンドに登った馬原が1死満塁とサヨナラの大ピンチ。この場面で9回に同点弾を打たれた後藤を打席に迎えると、その後藤にセンターへ大きな犠牲フライ。3塁ランナーがタッチアップで還り、ソフトバンク今季4度目となる悔しいサヨナラ負けを喫してしまいました。
これでチームは2連敗となり、更に首位・日本ハムが楽天に勝ったため、ゲーム差も「3.5」に拡大。しかし敗れはしたものの、先発した大場が6回途中を2安打・7奪三振・無失点の好投で、完全復活へ確かな手応え。
今シーズンも残り15試合となり、ここで気を引き締めたいソフトバンク。大事なこの時期、再びチームの気持ちをひとつに、明日からの西武3連戦で白星を重ねていきたいものです。