2010.09.26 SUN
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怒涛の5連勝でマジックナンバーを「1」とし、仙台・Kスタ宮城に乗り込んだソフトバンク。今日は楽天と戦い、悲願のリーグ優勝を懸け、集大成となった今シーズンの144試合目・ラストゲームに挑みます。
その一戦で、先発を任されたのは大隣。しかしその大隣は1回、2死2塁1塁のピンチから続く牧田をショートゴロに打ち取るも、球際でバウンドが変わってしまい川崎が後逸。不運なタイムリーエラーで、楽天に1点を先制されてしまいます。
これで立ち上がりに1点を失ってしまった大隣でしたが、それでもすぐに立て直した2回を三者凡退に抑えると、3回表・ソフトバンクの攻撃中に、ついに待ちに待った時が訪れます。15時から札幌ドームで行われていた2位・西武が日本ハムにサヨナラ負けを喫したため、この瞬間にソフトバンクの優勝が決定。この知らせを受けたベンチの中は緊張から解き放たれ、秋山監督をはじめ、選手たちから笑みがこぼれます。
ならば、はやる気持ちを抑えつつ、この試合を勝って優勝に華を添えたいところ。しかし4回まで2安打に抑えていた大隣が5回、無死満塁の大ピンチを招いてしまい無念の降板。それでもその後を代わった2番手・金澤が無失点の好リリーフで見事に火消し役を果たし、前半を1回の1失点のみに踏み留まります。
ところが一方の打線は楽天先発・永井をなかなか攻略出来ず、1回から毎回のようにランナーは出るものの無得点の拙攻。そのまま後半へ突入してしまうと、6回に続投した金澤が高須に第6号ソロを浴びてしまい、ソフトバンクは2点のビハインドに。それでも7回、ついに打線が反撃開始。先頭・長谷川が甘く入った直球を完璧に捕らえ、センターバックスクリーン右へ突き刺す第3号ソロアーチ。一発には一発で対抗し、長谷川の8月15日以来となるホームランですぐさま1点差に戻します。
しかしこの流れで一気に逆転勝利を決めたいところでしたが、直後の7回裏に3番手・森福が捕まってしまい、山崎武のタイムリーと牧田の第6号3ランでこの回計4失点。終盤で5点を追う苦しい展開となってしまうと、8回に小久保・多村・ペタジーニの3連打などで3点差にまで詰め寄るも、またもその裏に今度は4番手・藤岡が楽天打線の勢いを止められず、2失点で再び5点ビハインドに。なんとか踏ん張りたい9回の攻撃は川崎が今季190本目となるヒットを放つも、後が続かず反撃もここまで。ソフトバンク、残念ながら今シーズンの最後を勝利で飾ることは出来ませんでした。
球史に残るほど、最後までもつれにもつれた混戦パ・リーグのペナントレース。その全144試合を76勝63敗5分で駆け抜けたソフトバンクは、本拠地・ヤフードームでの運命の西武3連戦から怒涛の5連勝など、最後の勝負どころで底力を発揮。今日の最終戦こそ白星で飾れずも、マウンド上では選手たちの輪の中、仙台の夜空に秋山監督の胴上げが行われ、ソフトバンクとしては初、そして球団としては実に7年ぶり・14度目の悲願のリーグ優勝を成し遂げました。
「今年はやらんといかんばい!」のスローガンを掲げて突き進んだ激闘の2010シーズン。その言葉の通り、奇跡の逆転Vへのシナリオを今ここに完結させた秋山・ソフトバンク。数々の感動とともに2010年9月26日、歓喜のパ・リーグ制覇という最高の形で締めくくられました。

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