


5月25日(木)に行われたマリーンズ戦(ヤフオクドーム)で始球式を行ったのは国民的人気ダンス&ボーカルグループ「EXILE」の黒木啓司さん。昨シーズンのオフ、工藤公康監督とのあいだで生まれた縁がきっかけで実現した“一球”でした。
昨年12月、工藤監督が福岡市博多区の東住吉小学校で「夢の課外授業」の講師として出向いた際に、黒木さんもサプライズで見学に訪れていました。黒木さんは高校まで野球部に所属していた元球児で、工藤監督が現役時代にライオンズでプレーしていた頃からの大ファンとのこと。その後、雑誌で対談も行われ、今回の始球式が実現する運びとなりました。
マウンドに向かう前には工藤監督と再会。監督から特注の金色基調で黒のロゴと名前刺繍の入ったグラブをプレゼントされ、興奮は最高潮に。さらに本多雄一選手からはリストバンドとバッティング手袋も手渡されていました。
ユニフォームもばっちり着こなし、グラブを手に、そして腕にはリストバンドも装着して、いざマウンドへ。ノーワインドアップ投法からかなりの速球を投げ込みました。ボールは高めに浮いてしまいましたが、高谷裕亮選手のミットからはバシッという乾いた音が響くナイスボールとなりました。
「あっという間に終わっちゃいました。ストライクを投げたかったです」と苦笑い。「興奮がハンパじゃない。EXILEのライブでヤフオクドームに立ったことはありましたが、違う感覚。子供心に帰るというか、本当に興奮しました」と顔を紅潮させっぱなしでした。
2017年5月26日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)
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