杉内投手は8回1死、カウント2-2から真ん中高めの139km/hで空を切らせた。打席を外した清原選手がヘルメットを脱いで頭を下げ、何かを口にした。4打席、18球すべて直球。「(直球勝負で)いこうと思っていたからね」とさらり。02年3月2日のオープン戦。〝デビュー〟戦で初被弾したのが、巨人清原選手だった。あれから6年7カ月。清原選手の最終打席のボールは1度清原選手の手に渡ったが、球場を離れる直前、関係者を通じて杉内投手の手元に戻ってきた。そこには黒いペンで「杉内へ 最高の球をありがとう 清原和博」と書き込まれていた。「最高やった」と左腕は少しだけ笑った。 |
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社) |