 | ブルペン入りした杉内投手は鋭い視線で100球を投げ込んだ | 杉内俊哉投手(28)が7日、「WBCカーブ」の準備を整えた。ブルペンで今キャンプ最多の100球を投げ、そのうちカーブを2割ほど試投。昨季は直球、スライダー、チェンジアップを中心に配球を組み立てたが「今年はカーブがいい」と、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でカーブを加えるめどが立った。 昨季もカーブは投げたが、配球の基本は直球、スライダー、チェンジアップの3種類だった。高山投手コーチは「杉内がいいときは、直球とスライダーだけでも抑え切れるから」と説明するほど。ただ、杉内投手は球速120km/h前後のカーブの必要性を感じていた。「やっぱり緩急をつけないと。向こう(海外)は真っすぐに強いから」。昨年末には元パイレーツの桑田氏が、レッドソックス松坂投手にカーブの重要性を説いている。最大で30キロ近い緩急差を生むカーブを、WBC使用球でも難なく投げられたことは、杉内投手には収穫だった。 もちろん、自慢のスライダー、チェンジアップの精度も上がっている。「ボールにも慣れてきたし、そんなには不安はないかな」。新たな武器を携え、杉内投手が15日から日本代表に合流する。 |