2009/03/16 (月)

「1点にこだわる野球」でオープン戦2度目の1点差勝利

ロッテに勝利してマウンドでハイタッチを交わすホークスナイン
ロッテに勝利してマウンドでハイタッチを交わすホークスナイン

  まさに狙い通りの攻撃だった。秋山監督が試合後に言った。「バントはこれから多くなるだろう」。オープン戦2度目の1点差勝利。白星を手繰り寄せたのは、指揮官が2月春季キャンプから浸透させてきた「1点にこだわる野球」だ。
  4回表の先制点のシーン、先頭の1番本多選手が左中間を破る二塁打で出塁。続く2番柴原選手が初球に送りバント(捕犠打)。1死三塁と場面が変わり、3番松田選手はファーストストライクを打ち右犠飛。
  無死二塁の場面で秋山監督が送りバントを命じたのは2月28日のオープン戦初戦(対広島)以来2度目。ただし、主力野手陣がスタメンにそろってからは初のケースだ。相手投手はロッテ先発陣の一角・小林宏投手。オープン戦も中盤を過ぎ、いよいよシーズンを見据えた戦いに入ってきた。森脇ヘッドコーチは「開幕してしばらくはローテ投手がしっかり調整して登板してくる。そういう試合を今日のような展開に持っていかないと」。開幕直後は相手主力投手との対戦が必至。接戦を予想しての犠打指令でもあった。
  もちろん、選手にも「秋山スタイル」は染みこんでいる。春季キャンプで松中選手、小久保選手を含めた全野手がシート打撃で犠打をする日もあり、柴原選手は「(バントは)1発で決められるかが大事。細かいプレーが監督の目指す野球ですから」。見た目に派手さはないが、現役時代に西武、ダイエーで10度のリーグ優勝を経験した秋山監督は、勝つ術を知り尽くしている。

 

関連リンク >
関連リンク >
関連リンク >
関連リンク >
関連リンク >
関連リンク >
関連リンク >

(提供:西部日刊スポーツ新聞社

一覧へ戻る
  1. トップ
  2. ニュース一覧
  3. 「1点にこだわる野球」でオープン戦2度目の1点差勝利