4・3開幕へ準備は万端だ。小久保裕紀選手(37)が、今季1号アーチだ。ロッテ開幕投手に内定している清水直投手から、豪快にバックスクリーンへ運び去った。今季の目標は全144試合出場。チーム最年長で、主将を務めるスラッガーの準備期間が完了した。 「全開」を告げる、ひと振りだった。小久保選手の表情に充実感がにじむ。「シーズン中に何度もあたる投手。シーズンモードで打ちましたよ」。相手は、昨年6打数無安打に抑えられたロッテのエース清水投手。141km/hの外角直球を、バックスクリーンにたたき込んだ。「本番で優位に立つため、打つと打たないでは違いますから」。主力投手からの完ぺきな一打。09年1号の喜びが倍加するのも無理はなかった。
(提供:西部日刊スポーツ新聞社)