祝1,500安打の快勝だ!平成唯一の3冠王がまた一つの記録にたどり着いた。松中信彦選手がオリックス戦の6回無死二塁、山本投手から中前打を放ち、通算1,500安打を達成した。プロ野球史上ちょうど100人目。主砲のこのメモリアル打に打線は活気づき、この回6長短打を集め4点を勝ち越し、連敗を2でストップした。 花束を手にしても頑固な職人のようにニコリとしない。観客の拍手に軽く右手を挙げるだけ。周囲の過熱をよそに松中選手は冷静にその時を迎えた。王手から9打席での達成。「ホッとした?いやいや、これで終わりやない。まだ野球人生はあるし、1本1本積み重ねていきたいですね」。1,500安打は史上100人目の快挙だが、あくまで1本の安打という認識でいた。
(提供:西部日刊スポーツ新聞社)