2009/05/10 (日)

長谷川選手、今季5度目の猛打賞

9回裏無死一、二塁、左前適時打を放ち猛打賞を達成する長谷川選手
9回裏無死一、二塁、左前適時打を放ち猛打賞を達成する長谷川選手

長谷川勇也選手が今季5度目となる猛打賞でひとり気を吐いた。チームは8回まで西武先発帆足投手の前に3安打。過去5年間ホークスから白星を挙げていなかった左腕の前に苦しめられた。そんな中でも若きバットマンは「完封だけはさしたらあかんと思った」と、最終回に適時打を放ち完封を阻止。大敗の中でも、きっちりと自分の仕事を果たした。
今季はどんな状況でも自分の考えを打席で貫いている。2回の第1打席。カウント2-1と追い込まれた。しかし「カットしてカットして粘った」と、そこから3球続けてファウルで粘り、7球目の外角低めの変化球をきっちりセンター前へはじき返した。「厳しい球をカットして、甘い球が来るのを待つ。甘い球が来たらギリギリまで呼び込んで強くバットをぶつける」と好調な打撃の要因を常々語っている。7回の第3打席でも同じく追い込まれてから、カットで3球粘り8球目をレフト前に運んだ。
この猛打賞には大きな意味がある。今季すでに5度目ではあるが左投手に3安打を放ったのは初。特に昨季までは左投手が相手の時はスタメンを外れることもあった。それでも「左(投手)でも特に意識はしなかった」とサラリ。打率3割7分3厘という高打率をキープしている事で、左投手への苦手意識をも消した。
2年目の昨季はプロデビューを果たし、71試合に出場して4本塁打を放った。パワーヒッターとしての素質を見せた。しかし今季はここまで41安打のうち長打は11本だけで、本塁打はゼロ。「今の打ち方では本塁打はそうそう出ないと思う。それでも逆方向へしっかりヒットが打てればいい」。3年目で打撃の新境地を見つけた泥臭い5番打者が、まだまだ暴れまくるはずだ。

 

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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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