2009/05/16 (土)

森本選手、秋山ホークスのジンクスを止めた

10回表1死三塁、中前に決勝適時打を放つ森本選手(撮影・栗山尚久)
10回表1死三塁、中前に決勝適時打を放つ森本選手(撮影・栗山尚久)

秋山ホークスのジンクスを止めたのは、いぶし銀の男・森本学選手だ。楽天7回戦の延長10回表に、1死三塁の場面で決勝の中前安打を放った。チームは前日14日に今季4度目のサヨナラ勝ち。ここまではサヨナラの翌日に3連敗を喫していたが、イヤ~な流れを止める大仕事をやってのけた。救援陣も踏ん張ったホークスは、連勝で借金2。交流戦前の借金完済へ弾みをつけた。
勢いに乗せるのはお手のものだ。森本選手がヒーローインタビューで声を張り上げた。「あそこで打たんと男じゃないですから」。背番号「32」の雄叫びに、ホークスファンが思わず呼応した。「男だ~! サトル~!」。サヨナラ勝利翌日に勝てない…。そのジンクスを打ち破ったのは、チームの苦境を救い続けてきたいぶし銀の一打だった。
延長10回表。前打者の城所龍磨選手が右中間を破る三塁打を放った。城所選手はこの日7回表に代走で出場していた。ここで、森本選手は自らを勢いに乗せる。「僕も控えをやってきたから、控え選手の気持ちってのは分かるんですよ。あの三塁打で燃えました」。執念はバットに乗り移った。楽天小山投手の内角直球に完全に詰まった。だが、懸命に振り抜いた一打は中前にポトリ。今季4度目の挑戦で「サヨナラ勝利の翌日は敗退」というジンクスに別れを告げた。
試合前には敵将野村監督を持ち上げていた。社会人のシダックス時代の恩師。あいさつは欠かさず、この日も球場入りすると三塁側ベンチへ直行した。
野村監督 今日来たのか?
森本 9時10分の飛行機です。
野村監督 みんな疲れとるやろ。寝とけって言っておけ。
森本 分かりました。
野村監督 今日は出るのか?
森本 出させてもらいます。
直立不動で恩師の「口撃」に耐えていたが、試合に入れば値千金の決勝打。「昨日のサヨナラ勝ちの勢いを止めたくなかった。ノムさんの視線が厳しいので、楽天戦では意地でも打ちますわ」と、してやったりの笑顔を浮かべた。
開幕戦で松田宣浩選手が右手甲を骨折した後、三塁で出場。4月末に川崎宗則選手が左足に異変を訴えれば遊撃に回った。今月上旬、本多雄一選手が死球で欠場した際は二塁も守った。内野ならどこでも守るバイプレーヤーが故障禍の秋山ホークスを支えてきたと言っても過言ではない。ジンクスまで破る活躍に、秋山監督も「先に点を取ったけれど、その後が続かなかった。(10回表に)城所がよく三塁打で出て、森本が返してくれた」と最敬礼だ。
連勝で借金は2に減った。16日の楽天先発は岩隈投手。昨季1勝5敗で、今季も4月25日の初顔合わせで7回無得点に抑えられた。天敵右腕を攻略したとき、交流戦前の借金完済が現実味を帯びる。

 

関連リンク >
関連リンク >
関連リンク >
関連リンク >
関連リンク >

(提供:西部日刊スポーツ新聞社

一覧へ戻る
  1. トップ
  2. ニュース一覧
  3. 森本選手、秋山ホークスのジンクスを止めた