2009/05/23 (土)

多村選手と村松選手が「開幕」を迎え、チームを一丸とさせた

6回裏無死、多村選手は1軍に合流し3打席目で左前安打を放つ
6回裏無死、多村選手は1軍に合流し3打席目で左前安打を放つ

きずなが、チームを一丸とさせた。この日、多村仁志選手と村松有人選手が「開幕」を迎えた。試合開始直前の一塁側ベンチ。6年ぶりの古巣復帰初戦となった村松選手に、4番松中信彦選手が声をかけた。「マティ(村松の愛称)さん、どこに座るんですか?」。村松選手が座ったのは、03年まで在籍していた時も腰掛けていた場所。ダイエー時代、3度のリーグ優勝を飾った「ファミリー」の復帰戦に、主砲が燃えないはずがなかった。
3回裏には右前タイムリーを放つなど、4月8日以来約6週間ぶりの猛打賞。トドメは主将小久保裕紀選手の97打席ぶりの1発。「OMK」は計6安打5打点と大暴れ。あっさりと3回で5点を奪い、昨季交流戦5勝を挙げたルイス投手をKOした。
配慮の打順でもあった。昨年まで主に3番起用された多村選手は、この日7番。「OMK」の並びを崩さなかった理由を、秋山監督が説明した。「久しぶりに多村が1軍ということで、そこで打った方がいいんじゃないかと思った」。
指揮官は今季初出場という緊張感の中、通算127本塁打のスラッガーに重圧をかけるのを避けた。下位打線の厚みは、主軸へのマークが薄れる効果もある。この日打線は13安打と8試合ぶりの2ケタ安打。打線低迷に苦しんだチーム状況が、一気に好転しそうな気配だ。
「OMK」でクリーンアップを組み始めた交流戦初戦から2勝1分け。リーグ戦の借金も1に減らし、3位浮上とAクラスにも復帰。主役を張ったオーティズ選手が言った。「多村さんも2安打したし、これからも、みんなで力を合わせていくよ」。秋山ホークスが一丸となって流れをつかみにいく。

 

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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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