3回裏1死、オーティズ選手は左中間に三塁打を放ち、天に向かってポーズ

ホークス無敗クリーンアップ「OMK」が計6安打5打点と大暴れし、チームを上昇気流に乗せた。3番オーティズ選手が先制2ランを放てば、4番松中信彦選手は6週間ぶりの猛打賞。5番小久保裕紀選手も97打席ぶりの1発を放った。3人がクリーンアップを務める交流戦は12球団唯一無敗で単独首位。リーグ戦でも3位浮上とAクラスに返り咲いた。
ヒーローインタビュー後、パワーアップしたホークスを象徴するようなシーンだ。今月中旬にオーティズ選手が米国から呼び寄せた4人の子供がお立ち台に上がった。家族、きずな、配慮。広島を一蹴し、交流戦12球団唯一の無敗で単独首位に立ったホークスの強さは、そこにある。
3番オーティズ選手がけん引した。1回裏、初顔合わせの広島・ルイス投手に強烈な先制パンチを見舞った。高めに抜けたカットボールをとらえ、先制5号2ラン。「ルイスがいい投手なのは分かっている。ただ、今日は僕の勝ちだ」。オーティズ選手はそう言い胸を張った。ホームベースを踏んだ瞬間、神への感謝のポーズを決めると、バックネット裏で見守った家族に両手人さし指を向け、喜びを共有した。
そして、もう1人の「ファミリー」に贈る1発だ。「和田がいい投球をしていたから、先制点を取ってあげたかった」。前回登板まで7試合で防御率2・49と好投しながら、打線の3点以上の援護が2試合しかなく勝ちに恵まれなかった和田毅投手へのプレゼントだった。

（提供：西部日刊スポーツ新聞社）