2009/05/24 (日)

頼れる“仕事人”が今季2勝目を挙げた

6回表2死、赤松選手のセーフティーバントを必死に一塁へ送球する水田
6回表2死、赤松選手のセーフティーバントを必死に一塁へ送球する水田

頼れる“仕事人”だ。水田章雄投手が5回2死満塁のピンチで登板して、今季2勝目を挙げた。点差はわずか1点、絶体絶命の場面を任されても、投手陣最年長のベテランは冷静だった。ストライクが入らずカウント0-2になっても、まゆ1つ動かさない。「思い切って腕を振った」。広島石原選手への3球目はボール気味の内角高めの直球。中飛に打ち取って難を逃れた。
「満塁で考えたところで仕方ない。打たれるか抑えるかだけの話なんで」。前夜も8回無死満塁でマウンドに立ち、内野ゴロの間に失った1点のみに抑えた。秋山幸二監督からも「水田がいいところで仕事をするのが大きい」と絶賛された。
好調の中継ぎ陣を支えるムードメーカーだ。大阪出身でブルペンでは関西弁でジョークを飛ばす。中継ぎから先発に転向したばかりの藤岡好明投手にも、登板前に「先発ちゃうぞ。ただの1番手やぞ」と冷やかしの言葉をかけ、緊張をほぐそうと気づかっていた。試合後は今季初のお立ち台で「かわいい後輩が投げていたので頑張りました」と胸を張った。
今年1月2日、午前11時。新年一番乗りで福岡ヤフードームを訪れ、1人で黙々と汗を流した。「休むのが怖かったんで」。昨季は6月に髄膜炎とぼうこう炎で2週間入院するブランクもあり、登板は15試合止まり。オフも休まず体を鍛えたからこそ、今がある。「中継ぎみんなで頑張っていけたら」。頼れる35歳は縁の下からチームを支えていく。
また、馬原孝浩投手が今季初の2試合連続セーブを挙げた。1点差の9回に登板し2死から嶋選手に安打を許したが、最後は石原選手を投ゴロ。「与えられた場所で仕事をこなすだけでなく、2試合でも10試合でも連続して投げないといけないし、結果を出さないと」。前カード阪神戦では2戦連続で救援失敗。「2試合連続で成功しても、前の2試合での失敗が消えるわけでない」と振り返った。

 

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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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