 | 3回表無死一塁、左越え2点本塁打を放つオーティズ選手 | 秋山ホークスが、交流戦初となる1試合3アーチの1発攻勢で、ヤクルトを蹴散らした。まずは、絶好調の「OMK」(オーティズ選手、松中信彦選手、小久保裕紀選手)クリーンアップが、またも爆発した。 3回表。ヤクルトの守備の乱れもあって、1点を先制した直後の無死一塁。3番オーティズ選手が価値ある6号2ランだ。「チームに勢いをつけるのは打って点を奪うのが一番なんだ」。前打席は変化球攻めに苦しみ中飛に終わった助っ人が、ならば、と初球の直球を打って出た。通算437本塁打の秋山幸二監督も「思い切りがいいよな。よく打てるよなあ」と感心しきりの1発は、左翼席へと飛び込んだ。 5回表には2死走者なしとなった場面から、松中選手が中前安打。続く5番小久保選手が「大きいのを狙っていた」と、低めに沈む変化球をすくい上げ、5号2ラン。2試合ぶりの「OK競演」で完全に主導権を奪ってみせた。この日、オーティズ選手は6回表にも左翼線へ2点適時二塁打を放って、ホークス加入後最多の4打点。ただ、この日は主軸の快音だけでは終わらなかった。 9回表。「OMK」の後に座る6番長谷川勇也選手が、右中間スタンドへ2号ソロでトドメを刺した。「(2死走者なしで打席に入り)三者凡退で終わりたくはなかった。直球を思い切り打ちました」と長谷川選手。チームは4月21日の日本ハム戦以来の1試合3発。だが、そのときは松中選手が2発放っており、1試合3打者本塁打は今季初めて。秋山監督が「オーティズの1発、小久保の1発が大きかった。最後の長谷川の1発も大きかったね。今日は1発が効いたよ」と足取りが軽いのも当然だ。打って勝つ、新たなスタイルが築かれつつある。 |