2009/05/26 (火)

本多選手、「先輩杉内」の好投を美技でアシスト

1回裏無死一塁、二塁、本多選手は宮本選手のセカンドゴロをバックハンドで捕球しそのままグラブトス
1回裏無死一塁、二塁、本多選手は宮本選手のセカンドゴロをバックハンドで捕球しそのままグラブトス

本多雄一選手が「先輩杉内」の好投を美技でアシストした。見せ場は、いきなり1回裏に訪れた。無死一塁。ヤクルト宮本選手の杉内俊哉投手の足元をすり抜けた打球は、センターへ抜けるかと思われた。だが、その進行方向にグラブを差し出したのは本多選手だ。身長173センチの小柄な体を精いっぱい伸ばして捕球すると、そのままグラブトス。二塁ベース上で待ち構えた川崎宗則選手と「4-6-3」の併殺プレーを完成させた。
本多選手「球足も速かったし、とっさの判断。手では間に合わなかった。(グラブトスは)『遊び』でたまにやっていた」。
川崎選手「練習していたことができてよかった」。
本人は『遊び』と表現したが、グラブトスは今季二遊間コンビで練習に取り入れたメニュー。森脇浩司コーチが「12球団で一番左右の守備範囲が広い」と語り、走塁練習の際もグラブを持ってベース間を走るなど独特の調整法を持つ本多選手の守備力が、ヤクルトに流れが傾きかけたシーンで生きた。秋山幸二監督も「今日は守り勝った」と最大級の賛辞を贈った。
先発杉内投手は、中学時代に在籍した「大野城ガッツ」の先輩にあたる。この日、併殺や封殺のプレーを含めれば、本多選手は10個のアウトに絡んだ。先輩左腕の力投を後方支援し「杉内さんとも、よく球が来るという話をしていました」と白い歯をこぼした。
もちろん、守るだけではなかった。1回表に左前安打。8回表には左中間二塁打も放ち、5試合ぶりのマルチ安打。試合前時点で打率2割3分1厘と不振を極めたバットでも復調気配だ。「二塁打?ゲッツーと同じくらいうれしいです」。切り込み隊長が、攻守で「らしさ」を取り戻し始めた。

 

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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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