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| キャッチボールを終えた和田投手は繰り返しフォームを確認する |
和田毅投手が「交流戦男」になる。28日の巨人戦先発が濃厚。「打線も投手もいいので手ごわい」原巨人を、その左手でひねり倒す日がきた。
この日、巨人の印象を聞かれた和田投手は「原監督」の名前を口にすることはなかった。それでも左腕の胸の内には、見返してやるという熱い魂があるはず。過去4年間で巨人戦には6試合に登板。2勝2敗で防御率は2.63。最近2年では白星を挙げていないが、セ・リーグを独走する相手を粉砕して、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)落選のリベンジを完結させるつもりだ。
その大きな意味ある勝利には、ご褒美もついてくる。現在交流戦通算勝利数は13。ブレーブス川上投手が昨季までに中日で挙げた14に、あと1勝と迫る。「知ってますよ。それだけ長くやってるだけですよ。ジジイになったということですよ」とまた冗談で謙遜(けんそん)。この日は、先発投手陣のみが東大グラウンドで練習を実施。20代前半の東大野球部員がグラウンド周辺にいただけに、そんな発言が出たのかもしれない。それでも左腕はまだ28歳。米へ渡った単独トップの川上投手を追い抜き、まだまだ交流戦白星を増やすつもりだ。
「次は中20日なので」と予告先発のない交流戦ということで、次の登板を煙に巻いた。しかし25日に神宮球場で約70球のブルペン投球。登板3日前にブルペンに入る左腕は、巨人打線にターゲットを絞りランニングなどで汗を流した。
練習後、多くの東大生にサインや握手を求められ気軽に応じた。さらに和田投手は報道陣に自らの携帯電話を渡し「(学生と)一緒に撮ってください」と依頼。「東大生と一緒に写真に写るなんてめったにないですからね。ブログに載せます」と笑顔を見せた。練習後はいきつけの都内の美容院で散髪。心身ともにリフレッシュした左腕が、大きな1勝をつかみに行く。