交流戦無敗男が首位攻防戦の先陣をきる。大隣憲司投手が今日30日の中日戦(ヤフードーム)に先発予定。この日は本拠地で行われた全体練習で調整。07年から交流戦6連勝中の左腕は、あと2勝で交流戦連勝記録トップに並ぶ。交流戦2位タイと好調のオレ竜打線を手玉に取り、連覇に向けてチームの首位もがっちりキープする。
首位攻防の先陣を任せるのは、この左腕しかいない。「交流戦無敗男」大隣投手だ。前日28日の東京ドームに続き、この日もブルペンに足を運んだ。投球練習はしなかったが、予告先発のない交流戦のため、先発布陣に入っている藤岡好明投手と行動をともにすることで報道陣を煙に巻いた。それでも左腕の照準は中日打線に定まっていた。「投げるかわからないけど(中日は)和田さんやブランコなど1発がある打者が多いイメージ」と大隣投手。多くは語らず球場を後にした。
交流戦に無類の強さを見せる。ルーキーだった07年から6連勝中。今季もすでに24日のヤクルト戦(神宮)で、7回0/3、4失点ながら白星を挙げている。交流戦連勝記録のトップはソフトバンク斉藤和巳投手が持つ8。大隣投手は「(斉藤)和己さんの数字は意識してやりたいです」と話しており、大一番でリーチをかける意気込みだ。
ただ今回は簡単な相手ではない。この日、高山郁夫投手コーチは「ブランコの前に走者を出さないようにしないといけない」と警戒。大隣投手の口からも出た中日の大砲は、13本塁打45打点で現在セ・リーグ2冠。前々回の登板(13日、ロッテ戦)で5被弾を浴びた左腕にとっては、要注意の存在だ。それでも「まともな勝負をするときついですから。やはり内側でしょう」と同コーチ。27日の巨人戦で強気な内角攻めで6回無失点と好投したホールトン投手の投球を見本に、ブランコ選手を攻略することを示唆した。
5月の最後を飾る2戦目の先発は杉内俊哉投手が濃厚だ。今季すでに5月3勝。3年連続で同一月の月間MVPを狙う「5月男」が中日打線を牛耳る。「交流戦男」と「5月男」で、交流戦首位をひた走るソフトバンクが、昇り竜をけ落として、さらに加速する。
関連リンク > 、 、 、 、
(提供:西部日刊スポーツ新聞社)
一覧へ戻る