多村仁志選手が2戦連続で好返球を見せた。4回に右翼からのストライク送球で二塁走者の藤井選手を本塁で憤死させた。前日の中日戦でも、3回に同じような好返球で相手の先制点を阻止。多村選手は「田上がいいブロックをしてくれた」と振り返った。打撃でも2回の第1打席で中前打を放ち、4試合連続安打をマークした。
田上秀則選手が攻守でチームに勢いをつけた。1点リードの2回裏。1死一塁で中日先発川井投手から6号2ランを放った。前日30日の中日戦は適時二塁打を放つも2三振。この日の試合前「三振が多いので、どうにかしたい」と話していた男は、第1打席から三振を恐れず豪快にフルスイング。リードを3点とする貴重なアーチとなった。古巣の中日からは初本塁打。「まぐれです」と、寡黙な男は遠慮気味に振り返った。
マスクでも勢いをつけた。1点差に迫られた4回表。2死二塁から谷繁選手が右前打を放った。走者藤井選手が本塁を狙ったが、右翼多村選手からの返球を受けて好ブロック。同点のホームを踏ませなかった。「あれが仕事ですから」と田上選手。リードでも、中日4番のブランコ選手を2試合無安打に抑えた。「投手がよく投げてくれたから」。遠慮がちな扇の要が、チームの快進撃を支えている。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社)
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