ホークスが守護神・馬原孝浩投手(27)の救援失敗で、阪神にサヨナラ負けを喫した。9回裏に馬原投手は1点のリードを守れず、今季初黒星。これで阪神戦3試合に登板し、すべてで救援失敗という「虎アレルギー」に陥った。チームの交流戦優勝マジックは8のまま。救援陣「SBM」揃い踏み不敗神話も9試合目で途切れてしまった。
リベンジに挑んだ舞台で、馬原投手が返り討ちにあってしまった。1点リードの9回裏1死満塁。阪神金本選手への打球はワンバウンドで、一塁小久保裕紀選手の頭上を越え、右翼線に転がった。サヨナラに沸く阪神ナインを、マウンド上で馬原投手はじっと見つめていた。今季18試合目の登板で初黒星。試合後、悔しさをかみしめるように「自分の持っている力で勝負して打たれた。実力と言うか…申し訳ない」と声を振り絞った。
虎の餌食となったのは3試合連続だ。交流戦開幕戦の5月19日、9回表に登板し、代打林選手に同点弾を浴びて1点を守れなかった。翌20日には同じく1点リードのケースで9回表に登板。林選手の二塁打を打たれるなど2安打1失点を喫していた。そしてこの日、9回裏の先頭打者は代打林選手。148km/hの内角直球を右前にはじき返されたのをきっかけに、逆転サヨナラ負け。天敵の存在に、秋山監督も「馬原? 先頭打者がね」とうなるしかない。馬原投手の阪神戦防御率は10.80。まさに「虎アレルギー」に陥っている。
チームにとっては今季初めて「勝利の方程式」で黒星を喫した格好だ。7回裏は攝津正投手が、8回裏はファルケンボーグ投手が無失点でバトンをつないでいた。攝津投手、ファルケンボーグ投手、馬原投手の3投手による「SBM」そろい踏みは今季9試合目。5月6日に「トリオ結成」して以来、7連勝(1分け挟む)を飾っていたが、その不敗神話も途切れてしまった。ただ、10セーブを挙げつつ、馬原投手は今季登板18試合のうち、相手を無安打に抑えたのは6試合しかない。不安定な投球を続けているが、高山投手コーチは「配置転換?全く(ない)。ウチは馬原です」と言い切った。
秋山監督は「ウチのパターンで負けたのだから、仕方ない。また明日」。連勝に失敗し、交流戦優勝マジックは8で足踏み。もともと、背番号「14」の救援失敗で、幕を開けたホークスの交流戦。ショックを振り払うには、前半戦と同じように白星を積み上げるしかない。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社)
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