2009/06/09 (火)

打撃好調・多村選手の活躍で交流戦優勝「M7」

4回表、2点本塁打を放ち生還した多村選手(左)はナインの出迎えに笑顔がはじける
4回表、2点本塁打を放ち生還した多村選手(左)はナインの出迎えに笑顔がはじける
ホークスが、多村仁志外野手の2安打3打点の活躍で、交流戦優勝マジックを7に減らした。多村選手は4回表に貴重な追加点となる4号2ランを放つと、6回表には阪神久保投手をKOする左前適時打。これで1軍昇格後、13試合で打率4割3分2厘とチームの交流戦快進撃の立役者だ。交流戦連敗知らずのチームは、リーグ戦でも首位日本ハムに再び1ゲーム差と迫った。
4年ぶりの「甲子園弾」を、ホークス多村選手が思い切り堪能した。4回表。1点を先制し、なおも2死二塁。阪神久保投手の低めに沈む球を、バットの先でつかまえた。「まさか入るとは思いませんでした」。貴重な追加点となった4号2ランは、横浜時代の05年以来となる甲子園での1発。左中間スタンドに消えた打球の行方を見届けると、ゆっくりベースを1周し、ホームで待ち構えたオーティズ選手と胸を合わせるパフォーマンスで喜びを表現した。
狙いは定めていた。2回表の1打席目。低めのボールゾーンに沈むフォークで空振り三振に打ち取られていた。「頭にイメージはあった。(1打席目より)目線を上げていた」と振り返ったように、4回表の一打は、前打席よりも甘い球をはじき返した。さらに、6回表は内角にシュート回転して入ってきた球を打った。カウントは2-0に追い込まれていた。フォークをとらえたからこそ、今度はコンパクトに振り抜く意識を持つことができていた。厳しい内角球をさばく左前タイムリーで阪神久保投手をKO。2安打3打点。先発ホールトン投手を強力援護した。
目的があるから、狙いもさえる。この日試合前の円陣、主将小久保裕紀選手のゲキに気持ちが高まった。「キャプテンから連敗しないように、という言葉があった。(6回表は)小久保さんの右打ちで気持ちが引き締まった。ここで打ってくれ、という気持ちがヒシヒシ伝わったし、打ててうれしい。昨日はいやな負け方だった?チームは助け合いですから」。前日7日は守護神・馬原孝浩投手が逆転サヨナラ負けを喫した。投手陣は和田毅投手、大隣憲司投手の先発2枚を負傷で欠き、救援陣も登板過多気味。自らも右肩痛で開幕から出遅れた悔しい思いがあるからこそ、集中力を高め、打席に臨んでいる。5月22日に1軍昇格後、13試合で打率4割3分2厘、4本塁打11打点の活躍。交流戦首位を快走するチームに大きく貢献している。
秋山幸二監督も、4回表の4号2ランには「タム(多村選手)のはすごい打球だったね」と驚きの表情だ。多村選手の左前適時打が絡んだ6回表は2死から5得点。開幕直後、貧打に悩んだチームは、ビッグイニングを演出する力も兼ね備えてきた。「連敗しなかったことが大きいよ」と秋山監督が振り返ったように、チームは交流戦連敗知らずで優勝マジックは7。さらに、リーグ戦でも首位日本ハムに1ゲーム差と再接近。明日10日、秋山ホークスが、もう1つの首位の座を奪いに行く。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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