2009/06/10 (水)

和田投手、左ひじ検査のため渡米

左ひじの再検査を受けるため渡米する和田投手は、福岡空港で報道陣に囲まれインタビューに答える
左ひじの再検査を受けるため渡米する和田投手は、福岡空港で報道陣に囲まれインタビューに答える
左ひじ炎症のため戦列を離れている和田毅投手が9日、検査のため福岡空港から成田経由で渡米した。07年11月に左ひじ手術を受けた米ロサンゼルス市内の「カーラン・ジョーブ・クリニック」で検査を受ける。滞在期間は検査結果次第だが、米国でリハビリする可能性もある。検査の結果によっては手術の可能性も残るが、7月中の復帰を目指す。
和田投手の表情は穏やかだった。今回の検査結果次第では米国でのリハビリ、長期離脱も決まる。それでも左腕は「最善を尽くして最短で戻ってきたい」と力強く話した。荷物はスーツケース1つと小さな手さげバッグだけ。「今の感じでは、ひじはよくなってると思う。僕の中では(米国滞在期間は)それほど長くはないと思う」。バッグにボールを忍ばせ、航空機に乗り込んだ。
7月中の復帰を目指す。「後半戦は大事な試合が続くので、その時までにチームに貢献できるようにしたい」と、和田投手は球宴後のペナントレース勝負時に復帰の照準を合わせた。幸いにも現在、チームは交流戦首位と好調。渡米前に電話で話したという高山郁夫投手コーチも「焦らずに、ということだけ(電話で)伝えました。ある程度の期間はこちらも覚悟している」と、左腕の後半戦での復帰を期待した。
この日は渡米前にもかかわらず、午前8:50分から福岡・雁の巣球場で汗を流した。「今は2軍にいるので監督さん(鳥越裕介2軍監督)にもあいさつをしたかったので」と説明したが、練習せずにはいられなかった。先月11日に社会貢献活動の一環として福岡市内の小学校を訪れた。どうしたら野球が上手になるか、という小学生の質問に「常にうまくなろうと思って、練習で手を抜いたことはない。野球に関しては自分にウソをついたことはない」と答えた和田投手。長旅を控えていても、できる練習が限られている状況でも、左腕のポリシーは変わらなかった。
2日から続くノースロー調整期間でも、ずっとボールを握ってきた。「向こう(米国)でも、投げられる許可が出れば投げたい。ボールも持って行きますし、指先の感覚も忘れないようにしたい」と和田投手。逆境をプラスに変えて、笑顔で福岡に戻ってくるはずだ。
関連リンク > 、 、
関連リンク > 試合日程・結果
関連リンク > 順位表
関連リンク > チケット情報を見る

(提供:西部日刊スポーツ新聞社

一覧へ戻る
  1. トップ
  2. ニュース一覧
  3. 和田投手、左ひじ検査のため渡米