2009/06/10 (水)

ホークス、松中選手の復帰で交流戦「完全優勝」に弾み

交流戦連覇をめざし、新神戸から福岡へ移動する秋山監督
交流戦連覇をめざし、新神戸から福岡へ移動する秋山監督
秋山ホークスが主砲復帰で交流戦史上初となる「完全優勝」へ弾みをつける。今日10日のヤクルト戦(ヤフードーム)で、右ひざと左ひじ痛のため4試合欠場中の松中信彦外野手が、4番DHで復帰予定。昨年まで交流戦優勝チームが全球団に勝ち越す完全優勝の例はなく、ベスト布陣をそろえるホークスが、交流戦8戦無敗の本拠地ゲームで快挙に挑む。
「わが家」に帰ってきた秋山幸二監督の口調が、自然と力強くなった。神戸から福岡への移動日。本拠地・ヤフードームでのヤクルト戦を翌日に控えた秋山監督は、きっぱりと言い切った。「今は投打のからみがいいね。(福岡では)慣れた戦いができる。DHがあると、セ(の本拠地ゲーム)と違って、投手は気を抜くことができないから」。地元ならDH制の復活で本来の布陣を敷くことができる。ここまで本拠地での交流戦8試合は、7勝1分けと無敗だ。交流戦首位を快走する勢いだけではない自信が、指揮官の口調からにじみ出ていた。
DHに入るのは、主砲松中選手しかいない。5日の広島戦から4試合は右ひざと左ひじに故障を抱えていたため、ベンチを温めたが、このまま黙っているわけにはいかない。この日、福岡市内の自宅で治療を行い、球場に姿をみせた松中選手は「僕は4試合休んでチームに迷惑をかけたので、何とかそれを取り返そうという気持ちだけです」。負傷個所は完治していないが、秋山ホークス初となる交流戦Vへ、奮い立たないはずがない。秋山監督も「(松中選手は)休養十分だろ。DHがあるからね」と主砲復帰を待ちわびた。
狙うのは史上初の快挙だ。05、06年のロッテ、07年日本ハム、08年ホークスと過去の交流戦Vケースは、いずれも1チームに負け越しており、全チームに勝ち越す「完全優勝」を逃している。マジック7で迎えたヤクルト、巨人との4試合を全勝すれば、交流戦初の完全制覇に大きく近づくことになる。さらに、4連勝となれば、最短14日の優勝の可能性すらある。残り2勝に迫った球団通算4,000勝(2リーグ制後)の区切り白星もチームを盛り上げる。
4番松中選手で驚異の打線が完成する。オーダーは8日阪神戦(甲子園)までの4番小久保裕紀選手以降の打者が1つずつ打順をずれる可能性が高い。開幕戦で3番を務めた松田宣浩選手が8番に座り、ここまで9本塁打の田上秀則選手が9番に入る重量打線となる。この日、九州全域は梅雨入りした。だが、今日にもリーグ戦首位に浮上する秋山ホークスの打線は湿ることなく、史上初の快挙に挑んでみせる。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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