2009/06/11 (木)

本多選手、攻守にわたる活躍で交流戦「M6」

お立ち台で「散髪したおかげです」と帽子を脱ぐ本多選手
お立ち台で「散髪したおかげです」と帽子を脱ぐ本多選手
ホークスが交流戦連覇へ弾みをつけた。立役者は本多雄一内野手だ。6回裏にヤクルト由規投手をKOする逆転の2点適時二塁打。守備でも好プレーを連発し、チームの交流戦優勝マジックを6に減らした。打線は今季初めてのベストオーダーで3番オーティズ選手と7番長谷川勇也も本塁打をマーク。交流戦の本拠地無敗もキープし、最短14日のVへ突き進む。
今季最多の3万4041人の大声援を背に、本多選手が二塁上で渾身のガッツポーズだ。6回裏2死一、二塁。カウント0-1から、ヤクルト由規投手のスライダーを左翼線へ、はじき返した。選手ロッカーで毎日指さし点検しながら荷物整理する掃除好きな男らしく、2人の走者をきれいに本塁へ帰す逆転2点適時二塁打だ。
本多選手「スライダーに狙いを絞っていた。満塁のチャンスをつぶしてしまった前の打席と同じ、カウント0-1という状況。『今度こそは』という気持ちだった」。
前打席は4回裏の2死満塁。スライダーで投ゴロに打ち取られていた。してやったりの一打で、リベンジを果たすだけでなく、昨季チームが2戦2敗だった天敵・由規投手をマウンドから引きずり降ろしてみせた。
守備でも美技を連発した。4回表無死一、二塁で、バスターを仕掛けてきた川島慶選手のフライを捕球すると、一塁走者の相川選手に素早くタッチし、併殺を完成。5回表にはユウイチ選手の痛烈な打球に反応。ジャンプしながら体を反転させ、つかみ取った。前日9日に髪を短く切ったことから、ベンチでは好プレーの度に「散髪したおかげだ!」と茶化されたが、先制を許した展開で自軍のペースにヤクルトを引き込んでいったのは、紛れもなく本多選手だった。
トドメを刺したのは、本多選手と同じ84年生まれの長谷川選手だ。8回裏に右翼席へ豪快な3号ソロ。本多選手とともにお立ち台に上がり「来た球を振ったら本塁打になった。完璧です」と声を張り上げた。6回裏にも1死から四球を選んだのが、本多選手の逆転打につながった。この日は、左ひじを痛め4試合欠場していた主砲松中信彦選手が4番DHで復帰し、今季初めてベストオーダーがそろった一戦。7番には打率3割4分5厘の長谷川選手が座り、9番には9本塁打の田上秀則選手が控える。切れ目ない打線を印象づける会心の逆転勝利に、秋山幸二監督も「どこからでも点が取れる。チーム内では互いの信頼感、前後の信頼感が厚い」と力強く言い切った。
交流戦に入り、本拠地では無傷の8連勝だ。交流戦優勝マジックは6となり、最短14日と本拠Vの可能性も残している。リーグ戦での首位浮上はお預けとなったものの、日本ハムを1ゲーム差で追走。貯金も今季最多の7まで積み上げた。そして、球団の通算4,000勝(2リーグ制後)にも王手。今日11日、記念の白星で首位浮上となれば、交流戦連覇へ、さらに勢いは増すはずだ。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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