2009/06/12 (金)

松田選手、復帰6戦目で1号ソロを放つ

3回裏無死、左中間越えソロ本塁打を放つ松田選手
3回裏無死、左中間越えソロ本塁打を放つ松田選手
交流戦本拠地9戦不敗のホークスが敗れた。ヤクルト館山投手の前に打線が苦戦。連勝は2でストップしたが、松田宣浩内野手が右手甲骨折から復帰6戦目で1号ソロを放ったのは明るい材料だ。地元Vは消えたが、連覇マジックは5と1歩前進した。開幕時30発を期待された若武者がここからチームを加速させる。

久しぶりにため息に包まれた。ヤフードームでの黒星は5月12日ロッテ戦以来。交流戦は「開幕戦」の引き分け後、8連勝と本拠地無敗を誇っていたホークスがついに一休止。「うちのペースでなかった」。試合後の会見で秋山監督が肩を落とすのも1カ月ぶり。ぎこちなかった。

昨年から13連勝中だったヤクルト館山投手に要所を抑えられ、1度もリードできなかった。それでも収穫はある。3回に同点ソロを放った松田選手だ。131キロのスライダーをドーム最深部の左中間席へはじき返した。バットをボールの上からぶつける理想的なスイング。開幕戦で右手甲を骨折。これが復帰6試合目、20打席目での第1号アーチだった。試合前練習では秋山監督からタイミングの取り方を直接指導されていた。

松田選手「やっと帰って来れたドームでのホームラン。(けがから)復帰しての1本だし、ホッとしている。とにかく打てて良かったという気持ちです。」

チームに迷惑をかけた思いと重圧から次の守備中には胸にこみ上げるものがあった。

開幕戦で松田選手が務めた3番は松田選手離脱中に緊急補強されたオーティズ選手が座る。ここ2試合8番の松田選手は「打順は気にせず、今やれることをやる」と話すが、それが相手チームには脅威だ。松田選手を挟む7番長谷川勇也選手はリーグ2位の打率3割4分をキープし、9番田上秀則選手は5回に自己最多10号2ランを放った。上位から下位までどこからでも得点できる重量打線が、松田選手の今季1号でようやくエンジンが本格始動した印象だ。

開幕時には30発を宣言していた松田選手の意気込みも高まる。「勝ちゲームで打てれば良かった。(今季初安打した広島)大竹さんや館山さん、いい投手からヒットを打つのはいい。1本と言わず、2本、3本」と巻き返しを誓った。交流戦の地元Vは消滅した。それでもマジックは1つ減らし5。確実にその瞬間へ近づいている。松田選手のアーチが連覇へのスパートを告げた。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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