2009/06/16 (火)

秋山ホークス万全の態勢で初タイトルを奪いにいく

金沢へ向かう秋山監督(中央)は記者に囲まれながら福岡空港入り
金沢へ向かう秋山監督(中央)は記者に囲まれながら福岡空港入り
秋山ホークスが16日、交流戦優勝を決める。Vマジック2での中日戦(金沢)に勝ち、西武が負ければソフトバンクの連覇が決定する。秋山幸二監督は、左ひじを痛めている松中信彦外野手を「代打の切り札」とすることを明言。3試合を残して美酒となれば交流戦史上最速Vで、初の新人監督Vという快挙。勝負強い主砲を好機までベンチ待機させる万全の態勢で、秋山ホークスが初タイトルを奪いにいく。

「優勝」の2文字を目前にしても、ソフトバンク秋山監督に気負いは見られない。「祝勝会?何の祝勝会だよ。交流戦Vで?しないだろ、祝勝会なんて」。福岡空港で金沢への移動便に乗り込む直前、あっさりとそう言った。打つべき手は、決まっているからこそ、何の不安もない。今日16日の中日戦からはDHのないロード4試合。「代打の切り札」として指名したのは、左ひじを痛めている主砲松中だ。

秋山監督「DHがないのだから仕方ないだろ。急によくなるものではない。代打の出し所が難しいよな。今の打線の調子では(代打起用は)投手のところくらいか。」

この日、松中選手は本拠地・ヤフードームで左ひじの治療に努めるなど、まだ万全とは言えない状況。本人も「チームに迷惑はかけられない」と代打起用に異存はない。松中選手の代打は07年6月24日以来ないが、相手に与える重圧は計り知れない。4番には主将小久保裕紀選手が入り、5番以降も多村仁志選手、長谷川勇也選手、松田宣浩選手、田上秀則選手と強力布陣で大一番を迎えることになる。

秋山監督にとってみれば今日Vを決めれば、快挙が重なる。新人監督の優勝は初めてで、しかも3試合を残してとなれば最速美酒だ。昨年は最終戦で4チームの優勝の可能性があったが、全球団に勝ち越す「完全優勝」も視野に入れるチームにとってみれば、通過点にすぎないのかもしれない。優勝が決定しても、胴上げは予定されておらず、特別な祝勝会のスケジュールも組まれていない。「(北陸遠征は)何が名物なの?お酒は何の銘柄があるのかなあ」と、秋山監督は終始リラックスムード。選手が実力を出し切れば、結果はついてくると信じているのだ

現役時代、94年にダイエーに加入し、初めてチームを日本一に押し上げた99年日本シリーズの相手は中日だった。ダイエー初Vから10年。竜を前に、秋山監督が再び節目の勝利をつかみ取る。

※交流戦優勝決定の条件
マジック2のソフトバンクの最短Vは16日。同日に優勝が決まる条件はソフトバンクが中日戦に○、西武が巨人戦に●のケースだけ。それ以外のケースでは17日以降に持ち越しとなる。交流戦は勝率で順位が決まり、同率の場合は(1)勝ち数(2)前年の交流戦の上位チーム-の順で決定するため、ソフトバンクの優位は動かない。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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