2009/06/17 (水)

「SBM」、勝利で築かれた強固な信頼関係

ファルケンボーグ投手(右)が締め、捕手田上選手とタッチを交わす
ファルケンボーグ投手(右)が締め、捕手田上選手とタッチを交わす
「変形SBM」が想定外の試合を締めた。7回から攝津正投手が想定外の2イニングを投げ、9回に馬原孝浩投手が同点を許すも、最後はブライアン・ファルケンボーグ投手が10回を抑えて来日初セーブを挙げた。
最後の打者デラロサ選手を空振り三振に仕留めると、ファルケンボーグ投手は右手でグラブをたたいてガッツポーズ。公式戦では初体験となるハイタッチの輪に加わった。想定外の連続を乗り切った。高山郁夫投手コーチは「現場にしか分からないこと」と理由を明かさなかったが「1イニングの予定だった」という攝津投手が急きょ8回まで続投。「リードの場面ではイニングをまたがない」という「SBM」結成以来の鉄則を崩した。9回には馬原投手が1死二塁から2暴投で同点。それでも負けなかった。
攝津投手は「2イニング目も変わらずいけた」と涼しい顔で振り返った。馬原投手は複雑な表情を浮かべながらも「最後に救われた。次から切り替えたい」と視線を上げた。ファルケンボーグ投手は「いろいろあったけど、明日は元に戻るよ」と笑みを浮かべた。
「SBM」は初めてそろい踏みした5月6日以来12試合で10勝1敗1分け、3人合計の防御率は1.60と抜群の安定感で交流戦V2に貢献した。3人は互いに実力を認め合い、強固な信頼関係が築かれてきた。
攝津投手「後ろの2人がしっかり抑えてくれるから、楽な気持ちで投げられる。ファルケンは肩ができるのが早い。馬原さんは外角への直球の制球力がすごい。」
ファルケンボーグ投手「2人ともメジャーで通用する力を持っている。攝津はルーキーであの制球力はすばらしい。馬原はハドソン(ブレーブスの通算146勝右腕)のように安定していて、いいクローザーだ。」
馬原投手「「形」がしっかりしているから、準備がしやすい。攝津は多彩な球種があって、そのすべてを勝負球にできる。ファルケンは持って生まれた能力というか、あの長身から投げ下ろすボールの軌道はすごい。」
1人がつまずいても、残りの2人がフォローする。残りのシーズンも鉄壁の守りでチームを支える。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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