ホークスのヒットメーカー長谷川勇也選手が、チーム3年ぶりとなる最多安打タイトルに挑む。これまでチームトップの72安打をマーク。年間167安打ペースだが、ホークス外野手史上で最多の177安打(01年、柴原洋選手)の更新も視野に入れている。26日の西武戦(大宮)で再開するリーグ戦。プロ3年目の若タカが、快挙に向けて再発進する。
リーグ3位の打率3割3分8厘を誇る長谷川選手が、狙いを「シーズン最多安打」に絞っている。チーム全体練習オフのこの日、体調管理につとめたスラッガーがきっぱりと言い切った。
長谷川選手 (最もこだわっているのは)安打数と四球の数です。打率はそれほど気にしていません。安打は『1試合最低1本打てばいい』という考えではなく、全打席で狙ってます。
ここまで出場61試合で72安打。リーグトップの日本ハム田中選手の77安打とは、わずかに5本差だ。チームでは06年大村選手(現オリックス=165本)以来となる最多安打タイトルが視野に入るのも当然。ここまでチームは62試合を消化。年間167安打ペースでヒットを刻む男は、さらなる快挙に挑むことになる。
長谷川選手は交流戦24試合で25安打。交流戦前のリーグ戦では37試合で47安打を放っている。対戦経験の少ないセ投手を、パ投手でイメージしながら打席に立つ苦労を重ね、打率3割9厘の成績を残した。だが、リーグ戦でのペースに戻れば残り82試合で107安打を放つ計算。年間179安打で、過去ホークスの外野手で最も多く安打を放った01年柴原選手の177の更新も不可能ではない。
もちろん、マークが厳しくなるのは自覚しているが、長谷川選手は好投手との対戦に重圧を感じるよりも楽しみの方が大きいという。「いい投手と当たると、自分はいつも新しい発見ができていた。あっ、こういうこともできるとか」。安打数にこだわるのは、フォア・ザ・チームの精神の表れでもある。1日1日変動する打率にこだわって打撃を崩すよりも、ヒットを重ねることでチームに貢献しようと心に決めている。
長谷川選手 1年間試合に出続けたことがないので、数字のことはよく分かりませんが、頑張りたいです。
昨年は71試合出場。プロ3年目の今季、大きく飛躍した長谷川選手の挑戦が、26日西武戦から再び始まる。