2009/06/26 (金)

秋山監督、脅威の7、8番コンビ長谷川選手と松田選手に期待を込める

外野をジョギングする長谷川選手(右)、左は松田選手、手前は多村選手
外野をジョギングする長谷川選手(右)、左は松田選手、手前は多村選手
秋山幸二監督が若き大砲2門を「貯金係」に任命した。26日の西武戦(大宮)でリーグ戦は再開。指揮官は球宴(7月24、25日・札幌、広島)前までの23試合を貯金月間と位置づけ、長谷川勇也選手と松田宣浩選手をキーマンに指名。連覇した交流戦のラスト2試合は、2人で5発を放った脅威の7、8番コンビに期待を込めた。

空路福岡から移動し、大宮県営球場での練習。秋山監督は「散歩だよ」と打外野を精力的に動き回り、フリー打撃を見守った。高温多湿の天気で汗にぬれたアンダーシャツが肌に張りつく。不快指数は高いはずが、表情は晴れやかだ。一塁側ベンチの柵に腰掛けると、再開するリーグ戦のキーマン2人を目で追った。「この2人が引っ張る気持ちでやってくれるのではないかな」。並列する打撃ケージで快音を響かせていたのは長谷川と松田だった。

長谷川選手はリーグ3位の打率3割3分8厘。交流戦最終カードの横浜戦で2戦連発の3本塁打。指揮官は「追い込まれてのバッティングができるから、早いカウントで思い切っていける」と成長の理由を分析。早いカウントでは強いリストを生かし、右方向へ引っ張り、2ストライクに追い込まれれば確実に逆方向へ打てる。

一方の松田選手はここ7試合で4本。長谷川選手同様、2試合連発中と開幕前は30発を期待された男が上昇カーブを描く。右手骨折から復帰し、交流戦12試合に出場。同一リーグとの対戦は負傷した開幕戦以来となるだけに「気持ちを引き締めていきたい」と遅れを取り戻すつもり。秋山監督が「今はどこからでも攻められる」と表現する切れ目ない打線で、長谷川選手、松田選手は7、8番で先発する予定だ。

交流戦で完全優勝を果たしたチームは、リーグ戦でも交流戦前の4位タイから1位タイへ浮上。借金3から貯金10と躍進した。ただ秋山監督の貯金意欲はこれでも満たされていない。リーグ戦に目を移せば勝ち越しは対ロッテ5勝4敗だけ。26日に対戦する西武には3勝5敗1分けだ。

秋山監督「西武には(借金)2つか。まずはこれをなくしてだな。ここからはスタミナ勝負。夏の西武ドームも暑いよ。ゲーム差は考えず、貯金を増やしたい。球宴明けは連戦が続くし、それまである程度(貯金を)つくりたいね。」

球宴明けの7月下旬から8週連続で6連戦以上(最終週は9連戦)というスケジュールを踏まえ、球宴前の23試合を「貯金月間」と位置づけた。昨年はリーグ再開後1勝すると、そこから7連敗。最終的には最下位まで落ちた。同じ轍(てつ)を踏むわけにいかない。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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