2009/06/29 (月)

オーティズ選手、点を取り合う接戦でレオキラーぶりを発揮

5回表、左越え本塁打を放ったオーティズ選手は天を指さし感謝のポーズで生還。右はがっくりとする銀仁朗選手
5回表、左越え本塁打を放ったオーティズ選手は天を指さし感謝のポーズで生還。右はがっくりとする銀仁朗選手
オー様が天敵西武を粉砕だ!オーティズ外野手が5-5の9回1死二塁から左越えへ決勝の適時二塁打を放った。この日は5打数4安打2打点と大暴れ。4月下旬にチームに加入した助っ人は今季西武に対し打率4割、4本塁打とカモにする。黄金時代の復刻ユニホームをまとった西武に2連勝。日本ハムが敗れ、再び首位タイに浮上した。

シーソーゲームの大トリをオーティズ選手が務めた。同点で迎えた9回1死二塁。「とにかく積極的にいこうと思った」。胸の鼓動が速くなったが、頭はクールだった。「あの場面はみんなが役割を果たした。本多がヒットで出て、川崎が(犠打)でおくってね」。仲間の執念をむだにはできない。三井投手のスライダーをはじき返すと、左翼手の頭上を抜く勝ち越しのタイムリーとなった。「神様、テレビの前で応援してくれる家族、ありがとう」。二塁ベースで両手人さし指を天に突き上げる「オー様ポーズ」を決めた。ベンチではナインも“共演”し、盛り上がった。西武との緊迫戦を遅れてきた助っ人で制した。

点を取り合う接戦でオーティズ選手がレオキラーぶりを発揮した。この日は5回の追撃ソロなど5打数4安打2打点。ロッテ時代の08年5月20日巨人戦以来の4安打だった。4月下旬にチームに加入し、来日初打席で本塁打を放ったのも西武戦。「特に意識はしていないけど、向こうが意識してくれればプラスだね」。これで対戦打率は通算35打数14安打10打点、打率4割。相手へ恐怖心を植え付けた。

10得点で快勝した27日は「内角攻めにあった」と先発で1人、無安打。名誉挽回(ばんかい)をかけフリー打撃では打撃投手に内角を多めに要求し、備えていた。チーム最多11号ソロは内角直球をさばいた。ロッテ時代からまじめな性格で知られる。「僕は家族を養わないといけないから」と大好きな焼き肉も庶民的な店を好む。「もったいない」の精神を尊重し、酒も飲まない。食事の前には1人、選手食堂で感謝の祈りをささげる姿がある。本塁打を打つたびの「オー様ポーズ」に感謝の念を込める。

交流戦王者がリーグ再開最初のカードを2勝1敗で滑り出した。オーティズ選手のヒーローインタビュー中に日本ハムの敗戦とソフトバンクの首位タイ浮上が球場内に伝えられると、右翼席に陣取るタカ党から歓声が挙がった。最終回で勝負をものにし、今季最多の貯金11で福岡に戻る。「粘り強くなってきている。交流戦はそういう試合で結果を出してきた」。秋山監督の表情は明るいが「まだ借金1ある」と言った。これで西武には5勝6敗1分け。過去30年で勝ち越したのはわずか3回という天敵だ。それでも今年はオー様がいる。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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