2009/07/01 (水)

頼れる6番打者の多村選手、好調から絶好調へ

多村仁志選手が、自身も認める今季最高の本塁打を放った。3回1死、オリックス川越投手の真ん中に入ったフォークボールを見逃さなかった。黒いバットを振り抜くと、乾いた音とともに、両腕に快感が走った。打球は左中間スタンドへ一直線。今季6号は文句なしの一撃だった。

「今季初めて芯でとらえたホームラン。軽く振ったけど、芯だったから打った瞬間『入る』と思った」

今季過去5本の本塁打はいずれも「バットの先」と言う。横浜時代の04年に40発を放ったスラッガーには、いずれも満足のいく感触ではなかった。待ちに待った完ぺきな1発だった。

大きな口を開けて喜び、指さしたのは黄色のマウスピース。リーグ戦再開に合わせ、ホークスカラーに新調したものだった。チームメートからは「(好調は)マウスピースのおかげ」とツッコミを入れられているという。「僕はイジられ役。チームが盛り上がるならそれでいい」。ベンチの盛り上げにも一役買った。8回にも先頭で打席に立つと、鋭い打球で左翼線を破る二塁打。とどめの6点を奪ったビッグイニングの口火を切った。好調から絶好調へ。頼れる6番打者が、もう一段ギアを上げようとしている。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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