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7勝目を挙げたホールトン投手 |
ホールトン投手が7回0封で5連勝し、通算勝ち星を「7」とした。スコアボードに7つ目の「0」を並べて勝利を決定づけると、127球を投げ抜いた右手で軽くグラブをたたいて白い歯を見せた。最後は7回1死から連打を浴びて一、二塁のピンチを招いたが、後続の藤井選手と中村真選手を打ち取った。「なんとか(7回を)投げ切れたよ」。緊張から解放され、ホッと一息ついた。
世界一右腕に粘り勝った。「いい投手と投げ合って勝てたのが大きい」。3回までは0-0。岩隈投手との息詰まる投手戦を繰り広げた。初回に24球を要するなど、粘り強い楽天打線に手を焼いたが、我慢が光った。スリーボールの場面を8度も迎えながら四球はゼロ。「前回の対戦(4月8日)は四球を5つ出したけど、今日は制球が良かった。それが僕の生命線だから」。1、4、6、7回と何度も得点圏に走者を背負っても、本塁だけは踏ませなかった。
観客席の家族が力をくれた。この日は妻ケイティーさんとともに、生後10ヶ月の長女が、背番号54と「TESSA(テッサ)」の名前をプリントした特製ベビー服を着て生観戦。試合が終わると、愛娘を抱き上げて3度もキスした。
「楽天キラー」襲名も間近だ。今季の楽天戦では2試合で14イニングを投げて無失点の2連勝。チームが5勝6敗と苦手にする相手に好相性を見せている。「相手が苦手に思ってくれればいい」と不敵に笑った。外国人投手では球団史上4人目の快挙となる5連勝で7勝目。先発陣でただ1人、開幕からローテーションを守り続ける助っ人右腕は「ほかの先発投手もいい投球をしている。みんなで頑張っていきたい」と青い目を輝かせた。