2009/07/26 (日)

松中選手、2打席連発で自身初のMVPに輝く

4回表1死、中越え本塁打を放ちベンチでナインの祝福を受ける松中選手
4回表1死、中越え本塁打を放ちベンチでナインの祝福を受ける松中選手
4回表1死、ルイス投手から中越えにソロ本塁打を放つ松中選手
4回表1死、ルイス投手から中越えにソロ本塁打を放つ松中選手
祭りの主役はオレだ!松中信彦選手が2打席連続本塁打で自身初のMVPに輝いた。全パの4番としてフル出場。4回に同点ソロ、6回に決勝2ランと豪快なアーチを放った。球宴での2打席連発は球団史上初めて。94年の秋山幸二監督以来15年ぶりのMVP。前夜に福岡で豪雨に見舞われた家族やファンを勇気づける2発にもなった。試合は全パが7-4で勝ち、通算成績はパの75勝69敗8分け。

思いを込めた白球が、再び広島の夜空に跳ねた。振り切ったバットを刀のように構えたまま、松中選手は会心の余韻にひたった。右翼線上へ飛んだ打球は、左方向へ切り込みながら最後は右翼ポール内側へ。2打席連続の2発目は、平成唯一の3冠王だからこそ、ファウルにならなかった。

松中選手「あのコースを打てたのはこの1、2年なかった。あれを(ファウルにせず)ホームランにできるのが僕の持ち味。いい感触で打てた。」

6回無死二塁の第3打席。中日吉見投手の投じた内角のスライダーに反応した。腕を折りたたみ、内側からバットを押し出すように振り抜く。前監督の王会長から「4番打者が内角に投げられるのはナメられている証拠。内角を必ずさばけるようにしないと」と教えられ、身につけた匠(たくみ)の技だった。

4回の第2打席では広島ルイス投手の直球をジャストミート。バックスクリーン左へたたき込んだ。長男大輝くん(7)と、熊本から招いた両親が見守る前で、球団初の2打席連続アーチでMVPを獲得。試合後は雨の中、長男とともにお立ち台へ上がり、「パパ、やったよ!」と叫んだ。

首位を争うチームにとっても頼もしい2発だ。前半戦の本塁打は16本。決して満足のいく数字ではなかっただけに「一流選手の集まった中で打ててうれしい。後半戦が楽しみになった」。復調の兆しをつかんだ主砲はほおを引き締めると、家族の待つ自宅を目指し、博多行きの新幹線に飛び乗った。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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